新人クリエイターのリアルな話~番組制作に携わる赤羽瑞穂さん~

「夢は決まっていないけど、いろいろなことに挑戦したい!」という方もいますよね。

今回お話を伺った赤羽瑞穂さんもその1人でした。

NDS(日本デザイナー学院)卒業生 赤羽瑞穂さんのリアルなお話を、ぜひ将来を考えるときの参考にしてみてください。

総合デザイン科ビジュアルデザイン専攻卒業 赤羽瑞穂さん

赤羽さんのお仕事について教えてください。

NDS講師の中岡孝介先生が代表取締役を務める株式会社token(トークン)で働いています。番組の企画制作や動画撮影、編集を行っている会社です。もともとtokenでアルバイトをしていて、幅広く色々なことができる点に惹かれ入社を決めました。

入社当初は自社で機材の準備や編集などを行うアシスタントディレクター(AD)の仕事をしていて、「WoW!Ho!TV」という番組に関わっていました。その後は委託先でシステムチェックの業務を行い、現在は研修中ですがまた他の委託先でフロアディレクター(FD)の仕事を行っています。

学生の頃から番組や映像に関わるお仕事がしたいと思っていたのですか?

「絶対にこれがやりたい!」っていうのはなかったんです。でも、かたい仕事は自分に合わないと思っていました。夢は決まっていませんでしたが、小さい頃から動画が好きで、動画制作に興味がありました。高校から進学するときに、ビジュアルデザイン専攻なら映像とグラフィックデザインの両方が学べて、仕事の幅が広がるんじゃないかなと思って選びました。

1日のスケジュールを教えてください。

収録がある日の1日

出社9:00

搬入・設置と打ち合わせ

お昼休憩

キャストの対応

最終調整

撮影開始・収録

撤収作業(データ管理、機材片付け、ゲスト対応、消毒)

収録がない日の1日

出社11:00

編集

フレックスなので出社時間は遅めでもOKです。編集はデータを確認して、スタートの位置を合わせることから始めます。5台分のカメラを使った撮影の場合、カメラマンによってスタートがずれるのでまずは音で合わせます。その後は不要な部分を切ったり、フレームなどの装飾やBGMをつけて文字起こしをします。1本の番組のなかでCMを流す本数が決まっているので、どこで流すのかも決めていきます。

仕事をしていて嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

委託先にいくときは「〇ヶ月」と期間が決まっている場合があります。例えば3ヶ月なら、3ヶ月間で「何か吸収しよう!」と思って業務を行います。3ヶ月経って、分かることが増えるとやっぱり嬉しいです。あとは、上司や委託先で外部の方にほめていただくと、自分では気が付かなかった「成長していた部分」が分かるので嬉しいです。メモの量が増えていくと頑張ったなーと実感できます。

最初はやっぱり覚えることが多く、委託先に行くときは環境も変わるので緊張しますし大変です。新しいことをするにはエネルギーを使います。同じ仕事でも、先輩の時間と比べて2・3倍くらいかかったりするので、そこは慣れるしかないっていう感じです。

ストレスが溜まったときの解消法を教えてください。

とにかく好きなことすることですね。お休みの日にたくさん寝たり、友達と遊んだり、映画や動画を見たりすることが私のストレス解消法です。私にとって映像を見ることはライフラインなので、少しでも時間があれば見ています。特にティム・バートン監督の映画作品が好きです。

あと先輩から「小さいストレスをなくしていくことが大事」と言われて、なるほどなと共感しました。事前に編集素材の用意をしておく、など、ちょっとした工夫の積み重ねでストレスの溜まる量が減るんです。

学生時代にやっておいた方が良いことはありますか?

「さわり続けること」です。パソコンのソフトやカメラ、なんでも経験して覚えたいことは何回もやることが大事です。私は趣味でイラストレーターを使ってイラストを描いたり、好きなミュージックビデオのサビを集めてアニメーションを作っていました。学校でカメラを借りて、写真を撮ったりもしていました。課題でやるとしんどいけれど、趣味でやると失敗しても怒られないので気楽にできます(笑)趣味でも使うと覚えるのでさわることは大切です。

実際のお仕事と授業の違いはありましたか?

素材と作業の量が違いますね。授業で映像制作の課題をやっていたときは10分くらいの短い時間でしたが、仕事になるともっと長いです。時間が長いので作業の量も増えますが、それだけ達成感もアップします!あとは、台本の読み方や指示のテロップは授業ではあまり触れなかったので、仕事をするようになってから覚えました。

仕事をする上で気を付けていることを教えてください。

私もまだまだ自信がないですが、細かいマナーです。当たり前ですが、どれだけやる気があっても「ふにゃっ」としてたら印象が良くないです。一人で仕事をしているわけではないので、自分で仕事をしやすい環境を作ることが大切だと思います。ちゃんとできているかは分からないですけど…(笑)

これからのビジョンを教えてください。

「自分で映像を作りたい」という想いは変わらないですね。いつか「これやりたい!」って思ったときのため、今のうちに色々なことを経験していきます!

 

たしかに「いま夢や目標を決めないといけない」と思うと悩んでしまうかもしれませんが、やりたいことが見つかったときのために、色々なことをたくさん経験しておくことも大切ですね。赤羽瑞穂さんありがとうございました。これからのご活躍も応援しています!

PicoN!編集部 木下

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