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大日本タイポ組合 秀親さんと塚田哲也さんが影響を受けたクリエイターは誰ですか?

業界で活躍するクリエイターに影響を受けた作品や人物について聞くこの企画。今回は、大日本タイポ組合の秀親さんと塚田哲也さんにお話を伺いました。秀親さんと塚田哲也さんが影響を受けたクリエイターを勝手に紹介していきます!

秀親さんが影響を受けたクリエイターを教えてください

仲條正義さん

昔から資生堂を主にいろんな制作をされてきた方ですが、亡くなる直前まで仕事をされていたところにあこがれます。できる事なら自分もそうなれれば良いなと思うし、かっこいいなーと思います。物作りしている人の理想というか。

実際に作ってきたものが誰にも追随できないものばかりだし、おじいちゃんだけどおじいちゃんらしくないというか、(おじいちゃんというのは失礼ですが)いつも斬新なデザインを続けていらした。

撮影:若木信吾     画像引用:TOKYO ART BEAT

 

若い人がこれを真似するのもいいんだけど、作品を見て何かを感じとって、その先までいけるように制作してみることが大切なんじゃないかと思います。今は亡くなってしまってすごく残念ですが、制作されたものがたくさんあるのでみなさんも見る機会があると思います。

 

画像引用:TOKYO ART BEAT

画像引用:TOKYO ART BEAT

 

僕らの学生時代は「資生堂の花椿」とかの印象が強いですが、近年のデザインはシンプルなのに単純じゃないというデザインの究極に迫っていくものだったんじゃないかなぁと感じています。
影響を受けたというより、永遠に尊敬してやまないという方です。

 

塚田哲也さんが影響を受けたクリエイターを教えてください

大貫卓也さん

僕らが学生の頃は「広告」がブームだったんですね。僕らが学生の頃とか社会人になったころというのは、広告のアートディレクターとかCMプランナーが花形で、インパクトのあるビジュアルとか、面白い表現とか、すべて広告から発信されていて。
「大貫卓也さん」「佐藤雅彦さん」、この2人が憧れだったんですけど、とくに大貫さんは同じ美大の同じ学科の先輩であったということも、影響を受けた理由です。「グラフィックデザイン学科から広告のアートディレクターへ」っていうのがいちばんの王道に思えて、その一番先頭に見えたのが大貫さんだったという印象ですね。

大貫さんのつくる広告はほんとうに面白くて。当時は、こんなことをやっていいんだ!と驚きました。もちろんこんなことをやってしまう背景には、クライアントを説得させるための努力は必要なんですが、作品の仕上がりは純粋にすごく楽しい。「としまえん」とか、バカバカしいところにものすごくこだわっているし。あとやっぱり『可笑しみ』があるのが僕は好きなんですよね。

大貫さんのつくる広告を見たのをきっかけに、グラフィックでおもしろいの何かやれるかも、と思うようになりました。何年か前に全仕事集が発売され、最近、近作も追加された新装版も出て作品がいっぱい載ってるので、ぜひ見てほしいなと思います。いま見てもご機嫌な感じがしてすごく良いんですよね。

画像引用:文春オンライン

 

それで僕は卒業後に念願の広告会社に勤めました。自分なりの面白い広告をつくりたいって思って、朝日広告賞に応募して小型広告賞というのを獲ったことがあるんです。新聞広告といえば見開きの全面広告が主役でしたけど、小型の小さなスペースでも面白いことできるだろうと探りながらやりました。そういう形態の扱いも含めて、大貫さんには影響を受けてるんだなと思ってます。

 

秀親さん、塚田哲也さん、ありがとうございました!次回もお楽しみに!

大日本タイポ組合
秀親と塚田哲也の2人で1993年に結成。
日本語やアルファベットなどの文字を解体し、組合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る実験的タイポグラフィ集団。
HP:https://dainippon.type.org/

 

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