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デザインだけじゃ終わらない。印刷を知ると、ものづくりはもっと面白い——「印刷のいろはフェスタ」体験レポート

デザインを学ぶなら、印刷も知っておきたいもの。画面の中で制作したデータは、印刷されて、多くの人の手に届きます。今回訪れた東京都大田区・鵜の木にある印刷会社「株式会社金羊社」の社屋まるごと使った展示&体験イベント「印刷のいろはフェスタ」は、小さな子どもから日頃デザインや印刷に関わる人まで、遊びながら印刷技術を学ぶ事ができます。

今年はぴー太郎に変わってNEWキャラクター「ぷりんてぃあちゃん」が登場!

https://twitter.com/iroha_ten/status/2057003730365788327

ぷりんてぃあちゃんは、ぴー太郎の妹。

実はこのキャラクターNDS卒業生Yさんがデザインしています。

筆者:ぷりんてぃあちゃん誕生について教えてください。

Yさん:例年、印刷のいろはフェスタは、約半年前から企画がスタートします。今年は新しいキャラクターを制作することが決定し、私含め、3名がキャラクターとキービジュアルを提案し、見事私の案が採用されました。昨年は奇しくも採用されず、社内報でも悔しい想いを書き記したのですが、次こそは必ず採用されるように頑張ろう!と挑んだので、採用が決定した時は、とても嬉しかったです!

 

筆者:ぷりんてぃあちゃんに込めたこだわりを教えてください。

Yさん:輪郭はしずく型にして印刷で使うインクを表現したり、キャラクターの足元には紙を敷いていたり、メインビジュアルにもインクがたらりとしたようなあしらいを入れたり、とにかく印刷のキャラクターなんだよという要素をふんだんに入れています。配色はCMYを意識していますが、本当のCMYよりもイマドキっぽいパステルに少し近づけた色を採用しました。平成リバイバルが流行っているので、キャラクターの足や瞳は平成で愛されたキャラクターからヒントを得て制作しています。

会場内の至るところにぷりんてぃあちゃんが登場していました。

探して、見つけて、文字拾いラリー

受付で文字拾いラリーの台紙をゲットしよう。各階に隠れている文字を持ったぴー太郎を見つけてキーワードを集めていきます。

全部集めるとコインと引き換える事ができ、そのコインでガチャガチャを回すと、金羊社オリジナルのアクリルキーホルダーをゲットする事ができます。

狙っていたぷりんてぃあちゃんをゲットしました!嬉しい!

イベント内容紹介

4F いろはフェスタワークショップコーナー
「DICカラーワークショップ」

DICカラーとは、DIC株式会社が製造しているインキのことを指し、日本の印刷業界において主要な特色インキとして知られています。このカラーガイドをクラフトパンチで型抜き、できたパーツを組み合わせてカードをデコレーションするもの。小さなお子さんでもクラフトパンチが押せるよう補助具も置いてあり、カンタンにパーツを作る事ができました。

今年はテンプレートがいくつか用意されていました!

「オリジナルシール付きリングメモ帳制作体験」

表紙のPET用紙、シール、本文の用紙、リングを自分好みに選んでカスタマイズ!

それぞれたくさん種類があってどれにしようか悩んじゃいますよね。

ぜひあなただけの1冊を作ってみてください。

 

「タイルを使ったワークショップ」

小さくてかわいい色とりどりのモザイクタイルを選んで貼ってフォトフレームを制作するワークショップ。株式会社金羊社では、紙への印刷のみならず、タイルへの印刷も行っています。プリント建材サービス「CRIOS(クリオス)」なども提供しています。ハートや花、葉っぱの形のタイルなどたくさんのタイルから自由に選んでフレームをデコレーションしていきます。

小さなお子さんが自由な発想で思い思いのオリジナル作品を制作していました。

4F
「実はディープな加工のセカイ」

折り、綴じ、抜き、貼りなど、たくさん存在する紙加工の見本が大集合!

見るだけでなく、実際に触るのもOK!

加工の方法の動画も流れており、なかなか見る事のできない工程に釘付け。

 

御殿場工場を映像で紹介!

こちらのコーナーでは、金羊社の御殿場工場の紹介の他、オフセット印刷の説明などもやさしく解説。

実際の印刷で使用する紙に触れる「紙積み体験」

筆者がめちゃくちゃ体験したそうな顔をしていたのかスタッフさんに声をかけてもらい挑戦!

これがすごく難しくて、職人技だと思いました。

両サイドの紙を真ん中に運んでキレイに整えるのですが、ずれて、ずれて、、、

 

左がマット紙です。スタッフさん曰く、こちらの方が難易度としては挑戦しやすいのでこちらからチャレンジするのがオススメとの事。人差し指と親指で紙を持ち、手首を上手く使って紙と紙の間に空気を入れて移動しやすくして、山折りにして移動し、ズレないように整えて、最後に空気を抜くという作業なのですが、これは空気が入っているのか?これで合ってるのか?と辿々しい手つきで終了。お世辞にも整っているとは言い難い紙の束が完成してしまったのですが、スタッフさんが整えるとガタつきがなくなっておりました。

こちらがコート紙です。

マット紙よりもツヤ感のある用紙ですね。こちらもコート紙同様挑戦して見ましたが、コート紙よりもボロボロでした。

私は普段デザイナーとしてデザインを制作して、入稿はデータを印刷業社に依頼し、完成したものはオフィスに届きます。その為、紙積みや、紙加工の工程に触れる事はありません。加工の追加は、印刷業社のサイトの加工追加のボタンをクリック一つで追加できてしまいますが、その裏では、熟練された技が私たちのデザインを支えているのだと改めて感じる事ができました。

せかいのあいさつツアー

各国の挨拶クイズに挑戦!全部回ると世界一周スタンプを押してもらえます。

アクリルグッズで遊ぼう

アクリルにプリントされたどんぶり、ごはん・麺、具を重ねていって自分だけのオリジナルどんぶりを作る「アクリルレイヤーアート体験」

8種の具で迷っていると、スタッフのお兄さんがすかさず

「カレーだけシースルーになってるんです。」

とそっと助言してくれました。確かにすけてました!

 

どんぶりが完成した後は、フォトブースで写真撮影を楽しむ事ができます。

IllustratorやPhotoshopでは当たり前のように登場するレイヤーの概念になかなか慣れない方もいらっしゃるかなと思うのですが、まさに、このレイヤー体験のように、ミルフィーユのようなイメージで重ねていくイメージを持ってもらうと良いと思います。

他にも、アクリルでできたパズルや、神経衰弱が楽しめます。

3F フォントを使ったワークショップ
校正体験

3段階のレベルで文字校正が体験できるワークショップ。私は毎年楽しみで仕方ないのですが、これはレベル1でも、お子さんだけでは見つけられません。仕事上、校正する事が多いのですが、それでも、レベル1でも最後の1つが見つけられず、これをこのまま印刷に出したらマズイと思い真剣に探してしまいました。

 

誤植版と、正しい情報版を写真のようにペラペラとする事で、間違いを見つけていきます。

会場内では、大人から子どもまでみんな揃ってペラペラして真剣に誤植を探していました。

 

なつかしのLPジャケット レコードのジャケットをつくってみよう!

好きなテンプレートをセレクトし、歌手・グループ名を書いて、写真撮影すると、オリジナルのレコードジャケットが作れちゃう体験コーナー。

筆者も撮影してもらいました!

「昭和アイドルちっくな表情くださ〜い!」と言われ、何も面白い事ができなかった筆者。棒立ち。

次に撮影していた子たちは、指でピストル作ってバーン!ってポーズしていて、ハートにロックオン感満載でとても可愛らしかったです。

逃げ出した羊を探せ!

モリサワフォントで作られた羊が大量に放牧されており、その中から、この6つのフォントの番号を探すというゲーム。カンタンなようで意外と引っ掛けのようにやや違うフォントも混在しているので、ぜひじっくり見て番号を探そう。ちなみに筆者は一発で満点でした。(自慢したいだけ)

 

2F 展示コーナー

この階は、今までに金羊社が手掛けてきた事例を一挙に公開。今大人気のキャラクターグッズや、あの有名音楽CDジャケットなど、これも金羊社で手掛けられたものなんだ!と感動の嵐。

何が展示してあるかは会場でぜひご覧ください。

 

1F デジタルオープンファクトリー
「缶バッジ製作体験」

普段なかなか見る事のできない1Fの印刷ラボが公開され、「印刷・加工」の現場を間近で見る事ができます。デザインの学生は、デザインデータが印刷され、製品になる現場を一度は見ておくと良いと思います!加工している様子など見るだけでもとても面白いです。

プリンター後方には、実際にプリントされたアイテムが展示されており、ポストカードやポスターなどを見学させてもらえました。プリントされたシールをカット加工するための機械もかなりの近さで見る事ができます。

今年は、「缶バッジ製作体験」

全フロアで印刷の面白さに触れる事のできるイベント「印刷のいろはフェスタ」楽しく体験するだけで奥の深い印刷について詳しくなれるのでぜひクリエイターを目指すなら、一度は訪れてほしい!

 

【開催概要】
「印刷のいろはフェスタ2026」
日時:6月12日(金)14:00~19:00、13日(土)9:30~16:30
場所:株式会社 金羊社1階~4階  入場無料

PicoN!編集部 市村

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