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「美術のこもれび」Rayons de soleil dans l’art–No29:『 ネルネスト・ネト Dreaming beings 夢見る存在たち 』展 について

専門学校日本デザイナー学院東京校 講師の原 広信(はらひろのぶ)です。

今回は六本木にある現代美術専門の画廊 小山登美夫ギャラリー六本木 で、以前から個人的に興味のあった作家の一人、エルネスト・ネトの個展が行われていますので、訪ねてみました。
1964年、リオ・デ・ジャネイロで生まれた、現代のブラジルを代表する作家の一人です。
今回はこの個展の作品をご紹介します。
エルネスト・ネトは1964年にブラジル リオ・デ・ジャネイロに生まれ、現在も故郷に在住して、創作活動を行っている現代アート作家です。主な個展として、グッゲンハイム美術館ハルビオ、サンパウロ州美術館、パリのグラン・パレなどがあります
※下線部引用 TOMIO KOYAMA GALLERY HP
【※今回は画廊の許可を得て、スマホで撮影した画像で作品を紹介します。】

さて、これから作品に参りましょう。

【 ネルネスト・ネト Ernesto Neto(1964~)『 szeb – imsepa 5 』2025年 211.0×113.0×22.0cm 綿糸のかぎ針編み・木と竹 筆者撮影 】 ※クレジット引用: KOYAMA GALLERY HP

紐状の綿糸を編み込んで作られた形状物から上下左右にその綿糸が伸びて複数の木製のフックに結ばれている。その総体として自らの意思のもとに壁を自由に徘徊する多足類の節足動物ような姿を形成しています。

ご覧の方にはこの作品にどんな印象を持たれますでしょうか?

同じ作品を斜めの角度から撮影すると

ご覧のように、編みこれた部分の上から下まで5箇所に竹製のつっかえ棒が立てられていて、そのために作品が壁から一定程度(高さ最大22㎝)の立体的な距離を持たせています。

それと画廊の絶妙のライティングために作品とその影は生命を宿った有機体の存在感を浮かび上がらせているように(私には)感じました。

【 ネルネスト・ネト Ernesto Neto(1964~)『 you and me 』2024年 59.5×126.0cm  紙に粘土 筆者撮影 】 ※クレジット引用: KOYAMA GALLERY HP

木製と思われる素材で額装された3点の紙材の中央部から一筆書きのようにして左右に褐色系の筆跡がうねる様に描かれていますね。大変シンプルな作品です。私にはこの筆跡が原始的な生物の生命の様に感じます。中央からの滑らかな筆の動きに痕跡は徐々にかすれ、それが視覚的な遠近感をもたらせています。シンプルで且つ2条の筆跡なのに生命力溢れる作品だと思います。

【 ネルネスト・ネト Ernesto Neto(1964~)『 Ritual dance ( 儀式の踊り) 』2026年 42.0× 300.0× 126.0cm 綿糸のかぎ針編み・木と竹 筆者撮影 】 ※クレジット引用: KOYAMA GALLERY HP

画廊の床にもご覧のようなインスタレーション作品がありました。

紐状の綿糸を編み込んで作られた円状の形態から外側に向かって紐が伸びて球体(おそらく粘土の素焼き)につながっています。そして、棒状の竹材で12箇所つっかえられていて、床から一定の高さを保っています。

さらに縁の中心方向にも12本の綿糸が伸びていてそれが籠状の姿で何かを包むように支えています。

そこに天井からのライティングによって、複数の影が床に落ちていて、この作品をより繊細なものにしています。今回のこの画廊での立体作品は影も大切な要素としてのインスタレーションになっています。作品のタイトルとあわせて鑑賞すると面白いですよ!

この作品が展示されている一室を少し引きの画面で撮影すると…

コンクリート材の床と白い壁面に展示された作品の様子です。照明もデリケートに光量設定がなされていますね。

壁面に一際明るく照らされた平面作品があります。

【 ネルネスト・ネト Ernesto Neto(1964~)『 we flow joy dance we flow  』2024年 59.5 × 126.0m Clay on paper (紙に粘土) 筆者撮影 】 ※クレジット引用: KOYAMA GALLERY HP

3点横繋がりの紙に粘土で描かれた作品。使われたのは刷毛の様なものでしょうか?中央から左右にその痕跡がUの字を形成しています。もともと1枚の支持体(紙)を3つの額に装丁しています。額装の縦の分割するようなラインと有機的な粘土の帯(刷毛の様な跡)が同居することで存在感を高めています。

さて、私個人的に少々興奮気味にご紹介した作品は一部です。5月2日(土)から 小山登美夫ギャラリー六本木 で開催されている『Ernesuto Neto』鑑賞無料です。友達を誘って六本木にブラジルの大地を感じに出かけましょう!

 

このギャラリーは東京メトロ日比谷線【六本木駅】より徒歩5分

※日月祝 休廊 11:00 – 19:00

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【展覧会情報】

『 ネルネスト・ネト Dreaming beings 夢見る存在たち 』展

2026年 5月2日(土)~2026年 6月13日(土) 小山登美夫ギャラリー六本木 (東京都・港区)

https://www.tomiokoyamagallery.com/


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