超拡大の世界 CANON MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト

この写真、被写体は何かわかりますか?

とある身近なものを拡大して撮影しています。
ただ拡大率がとんでもないので、パッと見ただけでは何を撮影しているのかよくわからないですよね。

実はこれ、ドアのカギ穴を撮影した写真になります。

このドアのカギ穴部分。

日常的にカギ穴を凝視することはないですし、肉眼で見るよりも細部まで写っていますから、馴染みのない写真になるのは当然ですね。

同じように、こんなものもよくわからない写真になります。

何かうじゃうじゃした紐のようなもの。

これだけ見たら何の写真かわからないですが、これはカーペットの繊維を拡大して撮影したものになります。

このオフィスのカーペット。

通常のレンズでは撮影できない、特殊なマクロ撮影。

こういった写真はマクロ撮影で撮ることができますが、「マクロ」と言っても、スマートフォンやコンパクトカメラに搭載されているような「マクロモード」で撮る写真とは違います。
この記事で紹介しているような超拡大の撮影には特殊なレンズが必要になります。
今回撮影に使ったのはこんなレンズ↓

「Canon MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト」

「Canon MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト」リングストロボを付けているので、なかなか物々しい雰囲気。

このレンズがあれば様々なものを超拡大して撮影でき、肉眼を越えた世界を楽しむことができます。

いろいろ撮影してみた。

千円札、野口英世の目の部分を拡大すると、

こんな風に印刷されてるんですね。すごく細かい。

 

これはスマートフォンの画面。私たちは普段からこの光の集まりを見ているわけですね。

 

書籍等の印刷物を拡大すると、このように印刷の色が一つづつ見えてきます。

外に出て自然にも目を向けてみます。

葉の上に止まっていた昆虫もこの大きさで写せます。

レンガの上を歩いていた蟻。複眼の模様まで確認できます。

つつじが咲いていたのでおしべをクローズアップ。

 

レンズを変えると世界が変わる。

このように特殊なレンズを使うと、普段目にしているを世界と違った世界に出会うことができます。
撮影の幅が広がることは、様々なレンズが使える一眼カメラの醍醐味とも言えますね。
ただしこのレンズはマクロ撮影専用の特殊なレンズなので、接写以外の撮影方法は全くできません。。。
他のレンズでは撮れないものが撮れる半面普通の写真が撮れない、トレードオフということですね。

またこうした特殊撮影の世界をご紹介していきたいと思います。

文・写真:PicoN!編集部 黒田

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