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仕事用中判カメラの決定版! 「Mamiya RZ67」 – ウチヤマシンヤのカメラ語り Part.04

カメラ談義も第4回目となりました!

もう4回ですか!? 早いですね! ストックはまだまだ尽きないので今後もどんどんカメラ紹介をしていきたいと思います!

さて、前回は中判レンジファインダーカメラの名機「Mamiya 7ii」を紹介しましたが、今回も引き続き、日本中判カメラ界の雄「MAMIYA」シリーズのカメラの中から「Mamiya RZ67」をご紹介します!

Mamiya RZ67

いまだ現役の超優等生! 「Mamiya RZ67」

今回紹介する「Mamiya RZ67」は、1982年発売の電子式の中判フィルムカメラ。コマーシャルやエディトリアル分野で世界的に人気を博したカメラで、かなり長い間、いくつかの機能以外にほとんど変更なく販売され続けました。Youtubeを見ていると今でも一流ファッション誌の撮影風景や、コマーシャルの現場で映り込むことがあるくらい、不動の人気機種としての地位を確固たるものにしています。

写真に写っている初代のマミヤRZ67プロフェッショナル(1982年発売)をはじめとして、マミヤRZ67プロフェッショナルII(1993年2月発売)、およびマミヤRZ67プロフェッショナルIID (2004年7月発売)の3つの世代があります。

構造は第1回で紹介したハッセルブラッドウェストレベルで撮影する6×7フォーマット。最大の特徴は、背面のフィルムバックを回転させることでカメラを傾けなくても縦位置と横位置を切り替えられる、リボルビング機構が搭載されているところです。カメラを三脚に固定することが多いスタジオでの撮影や物撮りでは、カメラを動かさずに縦横を切り替えられるこの機能は非常に便利です。

またピント調節は、よくあるレンズ自体を回す方式では無く、本体から繰り出される蛇腹で行われます。この機構のおかげで、すべてのレンズでかなりの接写が可能となっています。

アクセサリーも豊富で、スポット測光と平均測光を選択できるファインダー(重い)や、自動巻き上げができるワインダー(重い)を装着することで用途に合わせてカスタマイズすることも可能。
シャッターはレンズに内蔵されたレンズシャッターなのでストロボとも全速同調し、ProfotoのAirRemoteなどのコマンダーもそのまま使えます。専用のアダプターを使えばデジタルバックの装着も可能になるため、現在の撮影でも利用される機会の多いカメラです。

総じてできないことが少ないとても優秀な「Mamiya RZ67」。重量はありますが手持ち撮影も可能ですので、フットワークを軽くして外で使ってみるのも楽しいかもしれません!

特徴まとめ

・レボルビング機能によって、視点を変えることなく縦横の変更ができる。三脚に据えているときはなお便利。
・ピント合わせが蛇腹の伸縮で行われるため、すべてのレンズで結構被写体に寄れる。
・写りはシャープで素直。解像度が高く、コントラストや彩度は高くない。
・最高に見やすいファインダー。
・ギリギリ手持ちできるサイズと重さ。
・本体の重量とレンズシャッターのため、ミラーショックをそんなに感じない。

使う時の注意点

・リボルビングと多重露光のレバーが共通のため、使う時は確認必須。
・シャッターボタン。

 

内山慎也
2014年より、ポートレートとランドスケープの写真作品を中心に発表
東京都在住
1989年 生
2013年 日本写真芸術専門学校・ブライダルポートレートゼミ卒業
2014年 同校・研究科修了
2016年 専門学校日本デザイナー学院・勤務
2019年 母校にて初個展「Air.」開催
2022年より日本写真芸術専門学校に勤務
Shinya Uchiyama
Shinya Uchiyama is a Japanese photographer who has been creating and showing portrait and landscape photography since 2014.
Born in 1989 / based in Tokyo
2013 Graduated from NIPPON PHOTOGRAPHY INSTITUTE
2019 First solo exhibition “Air.

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