カメラのヒキダシ#1【構図編】 @アートアクアリウム美術館GINZA

・私の撮る写真ってワンパターン。もっと多彩な作品を撮れるようになりたい。
・もっとプロみたいな、カッコいい写真・芸術的な写真を撮ってみたい。

写真をある程度撮り慣れてくると、こんな欲が芽生えてきますよね。

本シリーズでは、カメラマンとしてステップアップするためのテクニックの “ヒキダシ” を紹介。#1の今回は、ライトアップされた美しい金魚を楽しめる「アートアクアリウム美術館GINZA」を被写体として、写真の「構図」に関する3つの撮影テクニックをご紹介します。

撮影・解説/ウチヤマシンヤ(写真家)
文/編集部 佐藤

Tips1. 線をとらえる

ひとつめは、被写体の「線」をとらえる方法です。たとえば海の水平線、山の稜線、建物の柱など、被写体がもつ印象的な線を画面の中に配置すると、ビジュアルのメリハリや構成美を生むことができます。

ウチヤマ先生の解説
今回は、水槽のフチや、LEDの光が描く「線」を使いました。初心者の方は、まずは画面を等分(3分割・4分割など)するラインを基準にしてみましょう。バランスのいい、キレイな構図の写真に仕上がりやすくなります。

たとえば以下の作品の場合、画面を4等分した位置に垂直の線(水槽のフチ)を配置。かつ、各エリアを「明」と「暗」に対比させることで、メリハリのある美しい構図に仕上がっています。

垂直の線

水平&垂直の線(4分割)

ナナメの線

ナナメの線

ナナメの線

直角の線

曲線

Tips2.アオリとフカン

2つめは、高さのある被写体を見上げる「アオリ」や、逆に高いところから被写体を見下ろす「フカン」を用いた撮影法です。

アオリを使った構図

ウチヤマ先生の解説
アートアクアリウム美術館GINZAには、柱のような形状の高い水槽があります。これを撮るする際には、高層ビルの撮影などに使う「アオリ」の手法を応用しました。上の写真では、あえて水槽の頂上を画角から外すことで、水槽が果てしなく天へと伸びていくように演出しています。

アオリを使った構図

ウチヤマ先生の解説
また、下の鏡に反射している水槽を「フカン」で写すと、まるで重力の反転した世界を高い場所から見下ろしているような面白い効果が生まれました。

フカンを使った構図(下の鏡に反転した水槽を見下ろしている)

フカンを使った構図

Tips3.シンメトリーを活かす

シンメトリー(左右対称)構造の被写体を写す場合は、変に凝った撮り方をせず、素直に対称的な構図で写すだけでもキレイな写真になります。

シンメトリーを活かした構図

ウチヤマ先生の解説
こういう闇の中で光り輝くような被写体を撮るときは、カメラの「明るさ」設定に気をつけたいですね。まず光源に明るさを合わせ、それを基準にして微調整すると、光と闇のバランスがキレイになります。
色彩を鮮やかに撮りたい場合は、明るさを少し暗めに設定するのがポイントです。

シンメトリーを活かした構図

シンメトリーを活かした構図

シンメトリーを活かした構図

***

「線をとらえる」「アオリとフカン」「シンメトリーを活かす」。どれも簡単に試せるテクニックですので、構図に迷ったときはぜひ思い出してくださいね。

 

内山慎也
2014年より、ポートレートとランドスケープの写真作品を中心に発表
東京都在住
1989年 生
2013年 日本写真芸術専門学校・ブライダルポートレートゼミ卒業
2014年 同校・研究科修了
2016年 専門学校日本デザイナー学院・勤務
2019年 母校にて初個展「Air.」開催
2022年より日本写真芸術専門学校に勤務
Shinya Uchiyama
Shinya Uchiyama is a Japanese photographer who has been creating and showing portrait and landscape photography since 2014.
Born in 1989 / based in Tokyo
2013 Graduated from NIPPON PHOTOGRAPHY INSTITUTE
2019 First solo exhibition “Air.

【使用機材】
SONYα7Ⅳ
FE 24-70mm F2.8 GM
FE 16-35mm F2.8 GM
FE 90mm F2.8 Macro G OSS
FE 50mm F1.4 GM

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