5分で読むデザインの基本! 〜トンボ編〜

皆さんが日々デザインをされるとき、あまり深く理由を考えないでやっている作業ってありませんか?(私はあります!笑)

提出期限や納期に追われると、なかなか深く考える時間が取れないですよね…。

そんな皆さんに、ちょっと役立つかもしれない情報をお届けするのが「5分で読むデザインの基本!」です。

今回お話しするのは【トンボ】について。ソフトウェアによっては、【トリムマーク】とも呼ばれるこの機能。

なんで必要なの?どんな決まりごとがあるの?その辺をまとめてみました。

そもそもトンボ(トリムマーク)って何?

【トンボ】は印刷物を断裁するときに必要な“しるし”となるものです。

デザインに触れたことがある方は、このような形状の線をご覧になったことがあるのではないでしょうか?これが、今回お話しする【トンボ】です!

四隅のトンボは「コーナートンボ」。十字のトンボは「センタートンボ」とそれぞれ呼ばれています。そのほかにも「折りトンボ」なんていうのもあったりしますが、こちらはまたの機会に。

 

なぜトンボと呼ばれているのでしょう?

その答えはズバリ、「昆虫のトンボに形状が似ているから」という理由だそうです。(意外と単純ですよね。)

また、Adobe Illustratorをはじめとするソフトでは【トリムマーク】とも呼ばれています。Trim(切り取る)+Mark(しるし)という意味合いから考えると納得できますね!

Adobe Illustratorでトンボ(トリムマーク)を作る方法

Adobe Illustratorでは、トンボを付けたいオブジェクトを選択した状態で、ツールバーの「オブジェクト」>「トリムマークを作成」から作成ができます。

ここで、見落としがちなポイントをお伝えします。

トリムマークを作成するオブジェクトに線は付けないようにしましょう!

オブジェクトの線が付いていると、その線の太さまで考慮したトンボが作成されてしまいます。そしてどうなるかというと…印刷物の仕上がりが想定していたより大きなサイズになってしまうんです。

—私の悲劇は、もう2度と繰り返させない!

皆さんは、気づかないうちに取り返しが付かなくなってしまった。なんてことが無いようにお気をつけくださいね。

トンボが必要な2つの理由

さて、ここからは「何でトンボが必要なの?」っていう理由をお答えしていきます。

印刷の現場だと、トンボは必ず必要なものだと思って間違いはないです!

印刷物を作る時にはトンボをつける」をクセにしておきましょう。

トンボが必要な理由は、大きく分けて2つあります!

①断裁を行うための“しるし”となる

この記事の最初でもご紹介したように、断裁を行うときに必要となってきます。

この時に使われるのがコーナートンボ。カッターなどで切っていく部分は、コーナートンボの内側の罫を繋いだラインになります。

よくあるミスとして、コーナートンボの外側の罫を繋いだラインで断裁してしまうことがあります。必ず内側のラインで断裁を行うようにしてくださいね。

②印刷時の“見当合わせ”に使用される

さて、あまり知られていないトンボが必要な理由がこちら!

印刷時の“見当合わせ”に利用されているんです。

印刷物でカラーを表現する時、シアン(C)・マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の版を重ねて色を表現していますよね。このとき、各版の位置がずれてしまうとブレブレの仕上がりになってしまいます。印刷業界では、これを「見当ずれ」と言います。

これを起こさないために、トンボを利用して各版が正しい重なりになっているかを確認する作業が「見当合わせ」です。主に、センタートンボを使ってズレの調整する場合が多いです。

このために、トンボはレジストレーションカラー(CMYKそれぞれ100%の濃度で作成された色)で作成してください。単色印刷や特色印刷などで、CMYKの全色を使わない印刷物の場合は、使用する色のみでトンボを作ってもOKです。

さらにセンタートンボには、表裏の位置を確認する際に使用されるという重要な役割があります。センタートンボは、必ず天地左右の中心にあるように制作してくださいね。4つのセンタートンボの中心が、制作物の中心となります。

デザインを行う段階では、あまり意識しない部分かもしれませんが、良い作品を作るためにも必ずチェックしておきましょう。

トンボのまとめ

さて、これまでお話しした内容のまとめです。

デザインソフトを使って、トンボを作成する皆さんに気をつけていただきたいポイントはこちら!

①トンボ作成する対象のオブジェクトには線をつけない

②トンボはレジストレーションカラーで作成する。

③センタートンボは必ず天地左右の中心に配置する。

トンボが必要な理由など改めて見返してみると、データ制作が少し変わってくる方もいるのではないでしょうか。皆さんのデータ制作にお役立ていただけると嬉しいです。

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