【デザイン知識】グレースケールと白黒って違うの?

デザインを行っているとき、気になったけど結局調べないことってありますよね。

制作期日や納品スケジュールを考えると、
そんなことは後回しにする気持ち…
よ〜くわかります!笑

さて、今回は、そんなちょっとした
「デザインの気になる」をご紹介します!

 

今回取り上げるのは
「グレースケール」「白黒」の違いについて。

 

「カラー写真を白黒に変更できるから別にどっちでもいいんじゃない?」と思っているあなたも、知っていて損はないと思いますよ♪

 

 

まずは、それぞれの言葉をご紹介します。

グレースケールとは?

グレースケールは、白と黒の間の濃淡を表したものです。もう少し具体的にいうと、白と黒までの階調をグラデーションで表現したもので、256階調で細かく表現することが可能です。

白黒とは?

白黒は文字通り、白と黒の2色だけで色の表現を行うものです。

 

それでは、グレースケールと白黒は
どのように使い分ければ良いのでしょうか。

もちろん、絶対にルールに従って使い分けをしないといけない、ということはないのですが、様々な理由から、以下の使い分けを行うことをおすすめします。

 

その1:表現の細かさに応じて使い分ける

モニターなどのデジタル媒体で使用するときも、印刷物として出力する時でも、使い分けができていると非常に役立ちます。

まず「グレースケール」は、写真やイラストなど、細かな濃度の差を表現したいときに使用すると良いでしょう。白と黒を含めて256の段階に分けて階調の表現を行っているため、美しく、細かな表現が可能となります。

一方で「白黒」は、中間の細かな濃淡を表現することには不向きの印刷方法です。したがって、デザイン物を制作する際に選択される頻度は少なめだと思います。一方で、デザイン性の関係ない一般的な文章や図表などを印刷する際には大活躍することとなります。

 

その2:経済面を考えて使い分ける

前項にも通じる部分があるのですが、経済面を考えて使い分けを行う場合もあります。

まず、グレースケールですが、より細かな階調を使用するため、印刷する際にインクをたくさん使います。つまり、消耗品のコストがかかってしまうんです。これは、白黒と比較して印刷のドットが細かくなり、着色が多くなることに起因しています。また、家庭用プリンタでは、白黒グレースケールで白黒を表現するのに、CMYのインクを使っている場合もありますので、節約したい方は要注意ですよ!

一方で、白黒印刷は、細かい階調の表現を苦手にしている一方で、コスパは抜群です。前項でもお話ししたとおり、一般的な文章など、色調によりデザイン性を表現する必要がない印刷物の場合は、大量に印刷すると結構な金銭的差が生じますので、進んで白黒印刷を使用しましょう。

 

その3:データサイズを考えて使い分ける

最後にご紹介するのは、デジタルデータとして使う際のデータサイズの違いです。

カラーデータよりも情報量(データサイズ)が小さなグレースケールではありますが、白黒よりは圧倒的にデータサイズが大きくなります。

数字で見てみると、カラー印刷は一般的に16bitや32bitで扱われるのに対して、グレースケールは8bit、白黒は2bitとデータの大きさに違いが見えます。

日常的なデザインで、画像を数点扱うだけでは、大差がないように感じますよね。ただ数千〜数万の画像を扱う、大きなプロジェクトでは、痛いほどデータ容量の差が作業効率に影響してきます。(私も経験済みです。笑)プロジェクトのチームメンバー選出と一緒で、適材適所で扱っていくことが大切になるでしょう。

 

以上が「グレースケール」と「白黒」の使い分けを
オススメする理由です。

ただ、デザイン表現のために、あえてオススメしない方法の印刷を選ぶこともあったりもするんです。

グレースケールの方が白黒よりも細かい階調を表現できると先述しましたが、逆を言えば、シャープな表現を行いたい場合には、白黒を選んだ方がかっこいい場合もあります。また、印刷物で、データサイズを抑えてグレーに見えるような表現をしたい場合には、インクをのせる密度を変化させることでグレーの表現を行うことも可能です。アナログ漫画で使用されるスクリーントーンなどがその代表的な例ですね。

 

「グレースケール」「白黒」は、大きな違いが無いように考えがちですが、実際に作業をする際、仕上がった作品を比較すると、結構違いが出たりするんです。

 

皆さんも、「なんとなくカラーモードを選ぶ」のではなく、「意図的にカラーモードを選択する」ようにしてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、「モノクロ」という言葉表現がありますよね。これは「モノクローム」という単語を省略したものです。モノクロって言われた際に、「=白黒」と連想する方が多いと思います。ただ、これは厳密には正確な表現ではありません。白黒はモノクロの一種にすぎないのです。

じつは、モノクロには白黒以外にも、セピア、赤、青、黄黄色などの表現も含まれています。つまり、モノクロというのは単色で表現されているものを指しているのです。豆知識として覚えておいてくださいね。

※ただ、印刷業界でモノクロというと、一般的にブラックインキだけを使用した印刷を指すことが多いので、ケースバイケースで使い分けてくださいね。(ややこしいですね〜)

 

それでは、今回はここまで。

デザインを行う際に、知っていて損がないことがあれば、またご紹介します!

 

PicoN!編集部 九州校 佐藤

 

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