AdobeでVtuberを作ろう!!【CharacterAnimator】/Adobeであそぼ!#06

Youtube界でも人気なVtuber、

自分が作ったキャラクターが喋ってくれたらきっと楽しいですよね!

Youtubeで活躍しているVtuberはLive2Dや3Dモデルなどを使って動いていますが、
デザイン系の学生であればほぼ皆さん持っているであろう、Adobeコンプリートプランに入っているソフトでもVtuberのような喋るキャラクターが作れるんです。

今回紹介するのは、

Adobe
【CharacterAnimator】

アドビ キャラクターアニメーター

この<CharacterAnimator>を使うと
こんなものが作れちゃいます。

では今回は<>を中心に簡単に作り方をご紹介。

キャラクター素材データを準備

キャラクターのデータは、Adobeの
Illustrator(イラストレーター:Ai)もしくは
Photoshop(フォトショップ:PS)で準備します。

キャラクターのイラストを描くわけなのですが、ここで大事なポイントがあります。

レイヤー構成を
CharacterAnimator仕様で作成する!

Illustratorレイヤーのグループ構成
Photoshopレイヤーのフォルダ構成
ここを<Ch(CharacterAnimator)>で
読み込んでくれる構成にすれば、ほぼ完成したも同然です。

レイヤー構成はこのようになります。

レイヤー名は指定された英語で設定すれば、
Ch>に読み込んだ際に自動で接続してくれるので便利です。

私の作ったデータを見るとこのような感じ。

 

レイヤー名の頭に「+」が付いているものは
「独立して動く」ものについています。
なので頭や瞳(黒目)、まゆ毛などに「+」が付いています。

まばたき(Blink)レイヤーやくちの基本形(Neutral)以外のくちの形状は非表示にしておきます。

CharacterAnimatorに読み込み

準備したキャラクター素材データ(イラレ:.aiファイル/フォトショ:.psdファイル)を<Ch>に読み込みます。

Ch>を起動し、<新規プロジェクト>を作成。
プロジェクト>ウィンドウに素材データファイルをドラックして投げ込みます。

そうすると「パペット」というデータのタイプで認識してくれます。
プロジェクト>に入ったパペットデータをタイムラインにドラックして投げ込みます。
すると、

さっそく動き出してくれます!

カメラとマイク>ウィンドウのカメラボタン、マイクボタンをOFFにすることで一旦動きを止めることができます。
また、キャリブレーションボタンを押すことでカメラでとらえた顔の認証をリセットすることができます。

Ch>のキャラクターの顔、目、まゆ毛の動きはカメラからの認識、くちパクはマイクから音声を認識して動いてくれます。

 

背景やプロパティの設定

読み込んだ状態ではキャラクターの背景は白で塗られているように見えますが、このまま収録して書き出してみると真っ黒な背景で書き出されるので注意しましょう。
シーン>ウィンドウの下にある<背景>ボタンをクリックすると<Ch>内でもともと準備されている背景イメージを設定できます。

また、<プロジェクト>ウィンドウに画像データをドラックして、タイムラインのパペットより下の位置にドラックすることで自由な背景を設定することができます。

タイムライン>のパペットを選択した状態でプロパティ>ウィンドウを見ると顔の動きの強度などの設定ができ、
パペットを選択していない状態で<プロパティ>ウィンドウを見るとシーン(動画・画面)のフレームレートやデュレーション(動画の尺)、画面のサイズなどが設定できます。

録画してみよう!!

準備が整ったら録画してみましょう!
シーン>ウィンドウの下に設置されている赤い丸が<録画>ボタンです。
録画>ボタンを押して撮影してみましょう。

録画ができたら<ファイル>から<書き出し><クイック書き出し>で動画を書き出せます。

細かな設定は<リグ>

細かなパーツの動きや動かすプログラムの設定は<Ch>画面の左上にある<リグ>から行えます。

例えば初期状態では顔が傾くときの動きの起点が顔の中心になっているので動きが不自然です。

パペットの<Head>レイヤーを選択して、<Orijin(オリジン)>と呼ばれる「頭」の起点となる点を首の付け根に移動させます。

すると、

このように頭の動きの起点が首の根本になり、自然な動きに近づきました。

 

いかがでしたでしょうか、
デザイン学生であれば持っているであろうAdobeコンプリートプランに入っている、IllustratorPhotoshopCharacterAnimatorを使ってVtuberのようにイラストがしゃべる動画が作れちゃいます。

ぜひ試してみてください。

文:PicoN!編集部 横山

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