ロゴのルーツ?家紋の由来!Part2

前回は、御三家の家紋をご紹介しました!

 

今回は、動物昆虫植物
をテーマにご紹介したいと思います。

 

鶴丸紋

鶴丸紋(つるまるもん)

鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、長寿を意味する鶴は家紋として使っている家も多いそうです。

そんな鶴丸門を使っている一つが、織田信長のお気に入りとして、本能寺で最後を共にした森蘭丸森家。主君をサポートする小姓として活躍していた蘭丸ですが、主君を立てる気配りの達人でもありました。

そんなエピソードを1つご紹介!

ある日、蘭丸が大量のみかんを運んでいると、信長から「そんなに大量のみかんを運んでいたら転ぶぞ」と注意を受け、本当に転んでしまいました。実は、わざと転んで、主君である信長の言ったことが間違いではないと、周囲の人に伝えるためのパフォーマンスだったのです。

蝶紋

蝶紋(ちょうもん)

幼虫からさなぎ、成虫へと姿を変えて成長する生き物である蝶は、変化を繰り返す神秘的で華やかな存在として、公家に愛用されていたそうです。

蝶紋は色々と種類があるのですが、ひときわ豪華な印象を受けるのが、こちらの「揚羽蝶(あげはちょう)」です。

揚羽蝶(あげはちょう)

平清盛の父、貞盛が朝廷からもらった鎧に蝶の紋様があったことから、平氏が使用していたと言われています。

織田信長も一時期、平氏の末裔と自称して使っていたそうです。

 

下り藤

下り藤(さがりふじ)

こちらの家紋は、見かけた方も多いのではないでしょうか?「ゴホン!といえば」でお馴染みの龍角散に使われていますね!

この家紋は藤井家の「下り藤」と言われる家紋です。
なぜ、この家紋が使われているのか?

実は、龍角散の歴史は古く、その原型は江戸時代に藤井玄淵(ふじいげんえん)という医者によって生み出され、子の玄信(げんしん)が西洋生薬を取り入れて改良したのが始まりだそうです。

その後、3代目である藤井正亭治(ふじいしょうていじ)が藩主の喘息を治すため、その原型をもとに改良を重ね、龍角散が誕生しました。
明治維新後、東京で薬屋を始め、200年以上人々の喉を守る薬として、活躍しています。

つまり、龍角散の生みの親である藤井家の家紋を現代のパッケージにも使っているわけですね。

 

 

家紋は、平安時代から
800年以上も受け継がれている文化です。
そんな文化が現代まで受け継がれているのを見ると、デザインが秘めている力の強さを感じます!

皆さんが作ったデザインも、何百年後に残っているかもしれませんね。

 

PicoN!編集部:山崎

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