2024年 お正月新聞広告ご紹介

この記事は1月13日に公開なので少し遅いあいさつですが、皆様あけましておめでとうございます。
PicoN!編集部の横山です。

新年明けて、めでたい雰囲気は大きな地震によって一変してしまいました。

純粋にお正月を祝えるような状況ではないですが、復興、日常を取り戻すために多くの人々が今動いています。

このような状況は想像していなかったでしょうが、企業も人々のより幸せな生活、日常の一助となるために新年のあいさつを新聞広告に掲載していました。

そのメッセージはきっと人々の夢、幸せを感じる生活を後押しするものになっていると思います。
このような状況ですが、2024年お正月の新聞広告をご紹介していきたいと思います。

 

001/箱根駅伝(読売新聞)

「100回、夢でありつづけた。」
2024年は記念すべき「第100回」。「100th」の金と赤の刺繍文字が格式高さを演出しています。「箱根駅伝」のロゴにちなんで、背景には荘厳な富士山の姿、丸い赤の「0」もロゴとリンクしていますね。

 

002/KATE(読売新聞)

化粧品メーカーのKATE。口紅の赤が全面を覆うインパクト抜群の広告。「辰年」の「辰」字の下に「口」をつけたら「唇(くちびる)」の文字になるんですね。ハッとさせられました。唇年、唇のシルエットのテキスト、「唇は欲望の怪物」、自分らしい1年にするための背中を押してくれる広告です。

 

003/恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト(読売新聞)

いつもは小さなサイズのドリンクのがこれだけ大きくデザインされていると一段とインパクトが強いです。商品のもともとの赤と金の配色をそのままお正月広告に使ったデザイン。背景には龍を想起させるようなシルエット。しかしウロコは「ガセリ菌」になっているように思います。

 

004/講談社(朝日新聞)

黒柳徹子さんをこんなに贅沢な使い方をした広告が過去あったでしょうか。
黒柳さんのヘアスタイルを「鏡餅」に見立て、黒柳さんのお顔は目元だけ。「2024年、講談社はこれからも、『おもしろくて、ためになる』を、世界へお届けしていきます。」「物語をどうぞ」講談社から新年のあいさつの文面です。

講談社/黒柳徹子さんからの新年のごあいさつムービー

 

005/ネットフリックス・プレイステーションプラス・スポティファイ(読売新聞)

ユニークなタッチの「龍」。よく見ると「ヘッドホン」「コントローター」「リモコン」が。
めずらしい3社合同の広告。「新年のほうふ/なラインナップを各種サブスクでお楽しみください。」というダジャレになっています。背景には年賀はがきのモチーフが。さらっと下にも「時間が 辰(たつ) のも忘れてエンタメ三昧。」

 

006/株式会社バンダイ(読売新聞)

007/株式会社バンダイ(朝日新聞)

なんと、お正月の全面見開き広告を使って、実際に遊べるカードゲームの広告。
新聞を切って遊べるワンピースカードゲームの体験版を送るのはすごいですね。

 

008/呪術廻戦(読売新聞)

読売新聞の「呪術廻戦」25巻発売の広告。
五条悟がドンと。

009/呪術廻戦(朝日新聞)

朝日新聞に同じく「呪術廻戦」25巻発売の広告。
両面宿儺がドンと。

並べると繋がる広告になっています。

010/キャノン(読売新聞)

文字通り「華やか」な広告。
フラワーアーティストの東信さん(X)と、ボタニカル・フォトグラファーの椎木俊介(insta)さんの手によって作られたブーケの写真。多様性、成長、未来をメッセージに込めているとのことです。

Canon/年始企業広告「イノベーションの花」

 

011/サッポロビール株式会社(読売新聞)

「カイタクしよう」ということで、ビールの可能性、つぎのモノ造り、グローバル市場、それらの新しい姿に取り組むサッポロビールの新年の企業からのごあいさつ広告。

 

012/UACJ(朝日新聞)

世界トップクラスのアルミ総合メーカーのUACJの広告。この女の子のキャラクターは「夢野アル美(ゆめのあるみ)」というそうです。
UACJのホームページにこのクリエイティブの詳細情報が掲載されています。

UACJ 広告紹介ページ

キャラクターデザイン:秦 綾子/作画@wiki リンク
美術デザイン・背景:西川洋一/X リンク
アニメーション:STUDIO4℃/ホームページ リンク

 

013/キリンビバレッジ株式会社(朝日新聞)

「おいしい免疫ケア」の水色と、順天堂大学駅伝チームのユニフォームカラーのブルーは色を残し、人物はグレーでデザインされています。商品とチームにスポットライトをあてるデザイン処理のように思います。

014/カルティエ(朝日新聞)

カルティエの象徴であるヒョウ(豹)が東京の街を見ています。
2024年はカルティエが日本で活動しはじめて50周年という記念広告。ヒョウが佇む階段と赤い箱の構成はなかなか珍しいつくりのような気がします。

 

015/トヨタイムズ(朝日新聞)

イラストとテキストの集合で足の生えた車のようなシルエットが作られています。「未来は、みんなでつくるもの。」と下部のリードコピー。イラストを細かく見てみると、「ぬいぐるみと泳ぐ」「動く老人ホーム」「星につながる階段」「昔を写すカメラ」など、車とも直接関係しない、自由な方向性の夢や目標が描かれていて人の数だけ可能性があることが表現されています。

 

016/ヤマト運輸(朝日新聞)

早朝、朝焼けの街に向かってヤマト運輸のトラックとドライバーが今にも出発しそうなビジュアル。新しい1日のスタート、新年のスタートを想起させるデザインです。
コピーではヤマト運輸が新しい時代も変わらず、人々の想いを乗せた荷物を運ぶための新しいチャレンジが書かれた企業メッセージになっています。

 

017/集英社(朝日新聞)

「エンタメ、世のため、君のため。」韻を踏んだコピーが巨大な垂れ幕となって集英社のビルに掲げられています。
合成ではなく、実際に掲げられた垂れ幕を撮影したものだそうです。
「カッコいいことを、堂々と。おバカなことは、ぬけぬけと。新しいことだって、次々と。~」リードコピーも韻を踏んだ作りで、ワクワクさせてくれる文章です。

集英社オンライン/2024年の元日新聞広告に、集英社の若き宣伝担当者が込めた想い

 

018/積水ハウス(朝日新聞)

コロナも社会的に落ち着き、やっと以前のお正月がかえってきた。家族があつまるお正月の家を想う文章。
写真には3人家族の姿。そのいで立ちや表情からきっとこの目線の先には笑顔で手を広げるおじいちゃん、おばあちゃんがいるんじゃないかな、と幸せなシーンを想像させる写真になっています。

 

019/東横イン(朝日新聞)

東横インの新年のごあいさつ企業メッセージの広告。
お祝いの「水引き」が東横インのブルーになってきれいにロゴが形作られています。

 

020/EDWIN(読売新聞)

日本発のジーンズブランドのEDWIN。「変化しながらも変わらないBlue。」という、ジーンズと企業理念を掛け合わせた新年のあいさつ広告になっています。

 

021/劇場版ブルーロック(読売新聞)

金色が表現されたグラデーション文字でお正月感が演出されています。しかし荒れたグランジのテクスチャがアニメ作品の力強さ、荒々しさを演出しています。

 

022/バカラ(毎日新聞)

「飲めば、都。」「2024年、すべての乾杯を祝杯に。」バカラのグラスとお正月のあいさつを上手につなぐコピー。
景色とグラスはもちろん合成だと思うのですが、背景の朝焼けの光を受けたグラスの色がちゃんと表現されています。グラスの撮影時のテクニックで表現されているのでしょうか?

 

023/甲子園球場(毎日新聞)

「100年聖地。」甲子園球場を目指したマンガ界の野球少年たちが集合する豪華な広告。芝生のグリーン、キャラクター達のダイヤモンド型のレイアウト、金色のエレメント、若いエネルギーと伝統をイメージさせるデザインです。100周年ロゴも野球ボールが隠れていますね。

 

024/東京造形大学(毎日新聞)

「つくる」ことに喜びを感じることは「ヒト」ならでは、「君」ならではであること、が書かれたリードコピー。
AI生成ではつくることができない世界感の学生の作品が選ばれたようです。

 

<過去記事>

 

PicoN!編集部 横山

↓PicoN!アプリインストールはこちら

関連記事