【イラレテクニック】デザイン文字のアピアランスレシピ紹介/Adobeであそぼ!#18

どうも、スタッフの横山です。

ちょっと久しぶりの「Adobeであそぼ!」の18回目の記事でございます。

過去の記事を見返すとAdobe Illustrator(略称:イラレ)の記事が人気がありそうなので、イラレ記事の連投になりますが今回もイラレで記事を書いていきます。

今回は「アピアランス文字」を解説。

「アピアランス」というのは過去の記事でも取り上げたことがありますが、文字や図形などに複数の線、塗り、効果を組み合わせることができ、リッチなビジュアルに加工することができる機能です。

以前の記事では「溶けた文字」のつくり方を書きましたが、アピアランスを工夫するとさまざまな文字表現ができるので、今回はそのレシピを4つご紹介します。

 

まずは基礎的な説明のために簡単なコチラから。

アピアランスパネルの説明

線や塗り、効果などを複数設定することができ、複雑になればなるほど項目が多くなっていきます。

レシピ1:立体シルエット文字

アピアランスを使えば、打ちっぱなしの文字だけでここまで変形させることができます。

手順1:文字を打つ

テキストツールで文字を打つとデフォルトでは黒の文字になります。この文字を選択している状態で「アピアランスパネル」を見ると「黒の塗り」は表示されていません。

手順2:文字の色を消す

初期の文字色を残したままだとキレイに作れないことがあるので、まずは文字の塗りの色を赤斜線で「なし」にします。

手順3:「新規塗りを追加」

「新規塗りを追加」ボタンを押し、赤色に設定しました。

手順4:さらに「新規塗りを追加」一番下に

もういちど「新規塗りを追加」を押して黄色に設定し、赤より順番を下にします。しかしこのままではぴったり重なって黄色は見えません。

手順5:「パスのオフセット」で太らせる

「黄色の塗り」項目を選択している状態で「新規効果」>「パス」>「パスのオフセット」と進み、今回は12ピクセル太らせました。「パスのオフセット」というのは形をつくっているパスを外向きに太らせたり、内向きに痩せさせたりすることができる効果です。
「角の形状」を「ラウンド」にしておくこともポイントです。形によりますが、トゲが突き出てしまうことを防止してくれます。

手順6:ずらして増やす【完成】

「黄色の塗り」にさらに新規効果、「パスの変形」>「変形」を追加して、今回は「移動」の項目を「水平&垂直:0.5px」、「コピー」の項目を「80」に設定。そうすると右下に少しずれた形が80回繰り替えされ、右下に伸びたような形状になります。

 

ということで、アピアランスパネルの基礎的な使い方はこんな感じ。これらを応用していきます。

 

次はこちら

レシピ2:ネオン文字

光っているネオン管のような表現もできます。ネオンは明るい背景色より暗い色のほうがネオンらしく見えますよ。

手順1:文字を打ち、白い線を設定

手順2:新規線を追加して白より太く

今回は赤色の7ptの線にしました。ネオン管そのものの役割です。

手順3:白い線をぼかす

白い線を選択して、効果「ぼかし」>「ぼかし(ガウス)」を設定。ネオン管のハイライトの役目です。

手順4:さらに太い線を追加して半透明に

ネオン管と同じ赤色でさらに太い線を追加。今回は不透明度を70%に。

手順5:太い線を強めにぼかす【完成】

不透明度70%にした線を強めにぼかすとネオン管からの光の表現になります。

 

レシピ3:飛び出す3D文字

バラエティやアミューズメントのようなデザインのときに使えそうな飛び出してくる文字。
細かな説明は割愛しますが、レシピはこんな感じです。

 

レシピ4:ゴールド立体文字

立体感のあるメタリック文字は豪華なビジュアルにしたいときに重宝しますね。ゴールドっぽいグラデーションの色味の説明は省いていますが見た目のとおりです。
アピアランスのレシピはこんな感じ。

 

と、いうことで4つのレシピをご紹介しました。

アピアランスで加工された文字表現は工夫次第でとてもたくさんのビジュアルを作り出すことができます。

慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、簡単なものからチャレンジしてみてはいかがでしょう♪

 

PicoN!編集部:横山

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