グッドモーニングトウキョウ vol.3

「トウキョウの朝」をテーマに様々なクリエイターに作品を作ってもらう「グッドモーニングトウキョウ」
今回は、“絵描き”として活躍されている池田幸穂さんにお願いした。
彼女には、トウキョウの朝がどのように見えたのだろうか。

絵描き 池田幸穂

グッドモーニングトーキョーのお題をいただいた時にすぐ、東京の公園の朝を描こう、と決めました。

23区は公園が本当に多いのです!

元々、公園巡りが大好きで、仕事の合間や出かけた先でも、近くに公園があればベンチで一呼吸置いたり、ぼうっと水辺を見たりします。久しぶりに公園を描こうと思い、リサーチを重ねていくうちに、描きたい人々の姿はどんどん増えていきました。朝のウォーキングやマラソン、ヨガや体操をしている人、犬の散歩や水遊び、ブランコに揺られる大人、ベンチでコーヒー飲む人、満開の桜やカラスの写真を撮っている人などなど。

けれども、すぐに迷宮入りでした。

先ほど挙げた、公園での人々の過ごし方は、朝じゃなくてもこのように過ごす方もいます。グッドモーニングトーキョーのお題で「モーニング」の部分が一番難しく、色彩も、夕方との差別化が難問でした。そんな時に花壇の花の写真を撮っていると、夕方になり太陽がかげってきて花が閉じているのに気がつきました。蕾は朝が来て太陽が昇るとぐんぐん成長し、花を咲かせるので、閉じた蕾と花を描こうと思いました。太陽の光に向かって伸びていくような植物の勢いを表現しています。

眠くて起きるのが辛い朝、カーテンを開けた時に光を全身にまとうような、気持ちのいい、ポジティブな絵に見えたら嬉しいです。

池田幸穂
絵描き / Gallery MoMo 所属 / 武蔵野美術大学卒業後、個展多数。ワークショップ等。海外のアートフェアに参加。図書館に作品常設。

Twitter @sachiho_ikeda

Instagram @sachiho_ikeda

 

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