風景が宙に浮く!?「宙玉(そらたま)レンズ」使ってみた
写真の世界には様々な撮影方法があります。
ちょっと変わった写真が撮ってみたいという方へ、今回は特殊なレンズを使って面白い撮影ができる「宙玉(そらたま)」をご紹介します。
宙玉とは?
「宙玉(そらたま)」とは写真家の上原ゼンジ氏が考案したユニークな撮影方法です。
被写体を写した球体が浮いて見える写真を撮ることができます。
何気ない風景を撮影しても、宙玉を使うことで面白い写真になります。
宙玉は自分で作ることもできますが、今回は製品として販売している「ZENJIX Soratama Lensball Filter」を入手したので、こちらを使ってみたいと思います。
宙玉レンズを使ってみる
実際に宙玉を撮影するため、少し準備をしていきます。
というのもこの宙玉レンズ、撮影するための機材に少々制限があり、どんなカメラでも撮影できるというものではありません。
レンズ前の小さな玉にピントを合わせるため接写ができるレンズもしくはエクステンションチューブが必要で、玉を適度な大きさに写すために35〜60mm(35mm判換算)程度のレンズが望ましいのです。
この条件に合わせるため、筆者手持ちの機材でいろいろ試した結果こんな組み合わせになりました。
EOS RPで撮影するために使った組み合わせです。
・ZENJIX Soratama Lensball Filter
・ステップアップリング 72mm→77mm
・Canon EF17-40mm F4L USM
・Canon エクステンションチューブ EF25
・Canon マウントアダプター EF-EOS R
・Canon EOS RP
撮影してみた。
この宙玉レンズ+ミラーレス一眼カメラの組み合わせで実際に「宙玉」を撮影してみました。
「宙玉」の特徴は周りの風景がボケて写ることです。
この特徴から夜景等のボケが綺麗な被写体と相性が良さそうです。
この宙玉撮影、ピントを合わせている時の見え方が面白いです。
ちょっと変わった写真が撮りたい人はぜひ!
「宙玉」の写真を実際に撮ってみて、通常の撮影と違った面白い体験ができました。ファインダーを覗いたときに見える景色が全然違うので、それだけでも不思議な感覚になります。
今回絞りをF8くらいで撮影していましたが、実際にはもっと絞った方が玉に写る景色をはっきり写せそうです。ですので綺麗な宙玉が撮りたい方は三脚などでしっかり固定し、絞りを優先できる状態で撮影するのがおすすめです。
「宙玉レンズ」を自作してみるのも面白そうなので、そちらも挑戦してみたいと思います!
文・写真 : PicoN!編集部 黒田