皆さんこんにちは!PicoN!学⽣編集部の畑中です。
⽇本写真芸術専⾨学校には“フォトフィールドワークゼミ”というコースが設置されています。その“フォトフィールドワークゼミ”に在籍している友人の上村くんが、ゼミのカリキュラムの⼀環として、昨年の秋に約2週間に渡ってマレーシアでのフィールドワークを実施してきました。
彼が、海外に2週間滞在して撮影を⾏う際に、どんな準備をしたのか、どんな苦労があったのか、などを、⾊々と聞いてみました。
フォトフィールドワークゼミとは??
まず簡単に、フォトフィールドワークゼミについて紹介します。フォトフィールドワークゼミの最⼤の特長は、3年次に約180⽇間アジアを巡る撮影研修(フィールドワーク)を実施する点です。学⽣たち各々が⾃分のテーマを設定し、180⽇もの間、写真のことだけを考えてアジア各国を⾶び回る⽣活を送ります。彼らはこの旅を通じ、様々な歴史や文化、⼈との出会いなど、“写真”というツールを使って「世界」を体感することで、⾃⾝の価値観を広げてゆくことでしょう。
詳しくはコチラhttps://pfw.npi.ac.jp をご覧ください!
マレーシアの撮影実習とは?
マレーシアでの撮影実習は、3年次でのフィールドワークの予⾏練習として、9⽉15⽇から29⽇までの約2週間で実施されました。 学生たちは、実習期間中の宿の⼿配、現地での交通⼿段の確保、⾏動計画の作成などの作業を、全て⾃分たちの⼿で⾏いました。学生たちは⾃分のテーマを持っているので、そのテーマに沿った撮影に取り組みました。
上村くんは、幼い頃に図鑑に載っていた翡翠の写真に⼀⽬惚れをしてから⿃が⼤好きなので、今回の撮影テーマは「野⿃の撮影」だそうです。バードパークやフレーザーズ・ヒル(野⿃好きには定番のスポット)などを訪れました。 他のメンバーは、バスケの写真、街のスナップ写真、ポートレート作品など、撮影テーマのジャンルは多岐にわたります。
インタビューコーナー
では、そんな上村くんに今回のマレーシアでの撮影実習について、気になったことをインタビューしてみます!
荷物について
機内持ち込み荷物の制限が7kgだったので、カメラバッグにカメラやレンズを⼊れて⾶⾏機に持ち込む事ができなかったんだ。でも、⼤切な撮影機材を⼿荷物として預けるのは不安で…だからカメラやレンズは梱包材で保護し、肩がけのバッグに詰め込んで⼿荷物として持ち込んだよ。重いカメラバッグはキャリーケースに⼊れて⼿荷物として預けて、マレーシアの空港に着いてから撮影機材をカメラバッグに移し変えたよ。
お茶とハンガー!お茶は、やっぱり⽇本のものが1番美味しい。ハンガーは、100円ショップに売っている折りたたみ式の物を持って行ったよ。ホテルのハンガーは固定式のものが多かったので、折り畳み式のハンガーは重宝したなぁ。
お⾵呂に服と⼀緒に⼊って、ボディーソープで洗った!上下2着ずつしか服を持って行かなかったんだけど、毎⽇この⽅法で洗濯したから⼗分だったよ。 あとは、現地で⻑袖と半ズボンを買ったんだけど、計3着で15,000円くらいだった。店員さんは、なぜかずっと「なんでやねん」って⾔ってた(笑)
現地での⽣活について
Grabというタクシーを主に使っていたよ。アプリで配⾞、⽬的地の指⽰、クレジット決済まで⾏うことができて便利で、30分の距離で500円くらい。街中で個⼈タクシーを捕まえると、⽬的地の説明を⼝頭でしなければいけないし値段も⾼いので、Grabがおすすめ!
マレーシアはパンが美味しかったので、パンをよく⾷べたよ。あとは、うさぎ⾁やカップラーメンとかを食べた。うさぎの⾁は⾻が多く⼊った鶏⾁みたいだった。
パン屋さんで買ったチョコクロワッサン
うさぎ肉の料理
カップラーメン
計3箇所のホテルに泊まったんだけど、全てアゴダというアプリで予約したよ。1箇所⽬のホテルは窓がない部屋で、朝を迎えても真っ暗…。2箇所⽬のホテルは窓と冷蔵庫がついている豪華な部屋で快適だった。3箇所⽬は、窓もベランダもある部屋だったんだけど、クアラルンプールから離れていて不便だったな。あとは、エアコンがなかったので夜はとても寒かったから、防寒具を持っていけば良かった。
海外研修に⾏く前と後で、マレーシアに対するイメージは変わった?
変わった!今回行ってみて、マレーシアの料理が美味しいことや、マレーシアと⽇本の関係がとても良好なことを知れたよ。
はじめは⼤好きなカワセミを撮る予定だったんだけど、全くいなくて、現地の⽅に話を聞くとカワセミは半年に⼀度くらいしか⾒ることができないと⾔われてしまって…。どうしたら良いかと悩んだ結果、引率で一緒にきていた先⽣にチャットで相談をしたんだ。相談したおかげで「カワセミにこだわらずに現地の⾊々な⿃を探して撮影する」という撮影⽅針に切り替えられたよ。
2週間⿃のことだけを考えて写真を撮れるなんてとても幸せだった。当初の⽬標だったカワセミには会えなかったけど、初めて⾒る知らない⿃に出会ったり、現地のバードウォッチャーさんと交流したり、とても楽しく2週間の撮影を⾏うことができたよ。
現地のバードウォッチャーさんとはどんな交流をしたの?
⼀緒に撮影をしたよ!簡単な単語やジェスチャーで⿃の話をして、レアな⿃を⾒つけた時は⼀緒に盛り上がったよ!
ホームシックになったと聞いたけど、どうやって乗り越えたの?
とある⽇の夜に、急にやることが分からなくなって、不安が押し寄せて寂しくなったんだ。その時は同じフォトフィールドワークゼミの仲間や、家族と電話をして乗り越えたよ。そこで僕は改めて家族の⼤切さに気づくことができた。慣れない環境のホテルの部屋に閉じこもっているからダメなんだと考えて、翌⽇以降はデータ整理の作業を外の公園でやったり、⾃然の中でぼーっとしたりしてた。そうして過ごすと、自然とホームシックは解消されたよ。
⿃にたくさん出会うこと。そしてかっこよく撮影する!
上村くん、海外フィールドワークの出発前の忙しい時期に、取材に応じてくれてありがとうございます。彼の体験談が、皆さんの今後の撮影ライフのお役に⽴てれば幸いです!
また、無事上村くんは海外フィールドワークへ出発しました。フォトフィールドワークゼミの学生たちが書いているブログも更新中です。ぜひご覧ください。
ブログはこちら
▶https://pfw.npi.ac.jp/blog/
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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