恐怖映画のポスター展!「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」が開催中
怖いけど続きが気になり、ついつい見てしまう恐怖映画。心霊スポットを舞台にした「犬鳴村」や、シリーズ作品の「呪怨」は記憶に新しいですよね。テーマパークのアトラクションにもなっている「ジョーズ」はみなさんご存知だと思います。
他にもゾンビ・吸血鬼などの生き物が登場するもの、ミステリーや人間の奥底に潜む闇を描いたものなど、恐怖映画にもさまざまな種類があります。そんな恐怖映画のポスターを取り上げた展示「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」が国立映画アーカイブにて開催中です。
シリーズ「ポスターでみる映画史」の第4回となる「恐怖映画の世界」は、国立映画アーカイブのコレクションを中心に、映画草創期から連綿と作り続けられてきた恐怖映画のポスターを取り上げる展覧会です。『カリガリ博士』といった古典から、ダリオ・アルジェントらのイタリアン・ホラー、『ジョーズ』などのパニック映画、そして日本の怪談映画やJホラーの最新作まで、観客を怖がらせ楽しませてきた諸作品の系譜をたどります。工夫の凝らされたポスターヴィジュアルや惹句をお楽しみいただき、身も凍る恐怖の世界にどっぷりとお浸かりください。
国立映画アーカイブのHPより引用
第1章から第6章まで、年代とカテゴリーに分けて展示されています。
第1章 1910s-1950s 恐怖映画の古典―怪人・怪物
第2章 1950s-1960s 狂気と幻想を求めて―サイコホラー、ゴシックホラー
第3章 1950s-1980s 未知なるものの襲来―パニック、そしてゾンビ
第4章 1960s-1990s より鮮烈に、より残酷に―オカルトとスプラッター
第5・6章 日本の恐怖映画
それぞれの章で展示されているポスターの一部をご紹介していきます。
第1章 1910s-1950s 恐怖映画の古典―怪人・怪物
第2章 1950s-1960s 狂気と幻想を求めて―サイコホラー、ゴシックホラー
第3章 1950s-1980s 未知なるものの襲来―パニック、そしてゾンビ
第4章 1960s-1990s より鮮烈に、より残酷に―オカルトとスプラッター
第5・6章 日本の恐怖映画
この他にも恐怖映画のポスターが壁一面に勢ぞろい。恐怖といえば、暗めの背景に赤い文字のイメージがありますが、なかにはポップなデザインでぱっと見ただけでは恐怖映画と分からないポスターもありました。ポスターだけではなく、その映画の概要が書かれているボードも一緒に展示しているので、どんな映画なのかを知ることができます。
また、どんどん奥に進んでいくと、どこからか怖い音楽が聞こえてきます。特設コーナーでは、いろいろな恐怖映画の音楽が流れているので、耳からでも恐怖を感じることができます。
私が見ていて気になったのは、「特別コーナー:アジアの恐怖映画と近年のヨーロッパ恐怖映画」に展示されている、画家ヒグチユウコさんとデザイナー大島依提亜さんが手がけた映画「ミッドサマー」のオルタナティブポスターです。美しく、ダークなポスターが印象に残り、「ミッドサマー」を見てみたくなりました。
大島依提亜さんのTwitterにポスターが載せられていました↓
アリ・アスター監督最新作『ミッドサマー』日本オリジナル版として新たに2種類ポスターのデザインしました。絵画verの絵はヒグチユウコさんが最高に禍々カッコよく描いて頂きました(『サスペリア』にひきつづき)写真verは特色金色で光合もとい神々しくしてるのでぜひ劇場等でチェックしてみて下さい pic.twitter.com/E15b9nuCxt
— 大島依提亜 (@oshimaidea) January 29, 2020
映画のポスターや音楽からは恐怖を感じますが、会場は明るく、怖いのが苦手な方でも楽しめる展示だと思います。お化け屋敷のようではないのでご安心くださいね。
「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」は3/26(日)までの開催です。ポスターを見て、恐怖の世界を楽しんでみませんか?
会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期:2022年12月13日(火)-2023年3月26日(日)
時間:11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
※2月24日の金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで)
休室:月曜日
料金:一般250円/大学生130円/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
主催:国立映画アーカイブ
トップ画像:『ジョーズ』(1975年、日本公開同年、スティーヴン・スピルバーグ監督) 国立映画アーカイブ所蔵、『ゾンビ』(1978年、日本公開1979年、ジョージ・A・ロメロ監督) 国立映画アーカイブ所蔵
ご協力:国立映画アーカイブ
PicoN!編集部木下