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絵本作家「キミが大人になっても寄り添っている。 私の絵本は、そんな存在でありたい。」

皆さま、明けましておめでとうございます!

九州からお送りする記事としては、2022年最初の記事となります。

今年も、皆さまに少しでも楽しんでいただける記事をお届けしたいと思っております。



さて、この愛着が湧いてくるキャラクター。

「いちごの妖精さん」というのですが、実は、ドラマ『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)内で、主演の松坂桃李さんが着用するTシャツに採用されていました。

そして、このキャラクターの生みの親こそ、今回お話しを伺う、絵本作家・まつおかゆいさんです。

 

 

Profile まつおか ゆい



1987年生まれ。長崎県出身の絵本作家。

専門学校 日本デザイナー学院九州校 ビジュアルアート科を卒業。現在は東京を中心に活動中。イラストレーターとしてはYuwii名義でも活動中。

【Yuwiiの店】ゆぅぅぃー
(Suzuriの店舗)

まつおか ゆいさんの絵本販売サイト
(YOMOの絵本販売ページ)

 

 

オリジナル絵本通販サイト「YOMO」では、現在2冊の絵本を発表されていますね。
昔から絵本を描かれていたのですか?

「YOMO」で最初に発表したのが『こねずみちむちむのあめ』です。

小学生の頃から、漫画などを描くのは好きでした。ただ、絵本を描き始めたのは専門学校に入学してからなんです。


↑学生時代に初めて描いた絵本と「こねずみちむちむ」

 

どのような経緯で、絵本を描くようになったのですか?

日本デザイナー学院では校長先生も実際に授業をされていました。現在も校長先生を務められている大庭香代子先生の授業で絵本を制作する課題があったんです。このとき初めて絵本を制作したんです。そして、そこから絵本を制作する楽しさや面白さにはまっていったという感じです。公募だったり、コンペなどにも学生時代から積極的に参加していましたね。

じつは、大庭先生の授業で制作した絵本で生まれたのが「こねずみちむちむ」なんです。このとき制作した絵本のタイトルは『こねずみちむちむのおしゃれだぁいすき』です。今でも自分にとって大切な、絵本作家を目指す第1作目です。このときのキャラクターを中心に、新たに出来たストーリーが『こねずみちむちむのあめ』です。

 

 

他にも『カラスのこけこっこー』をはじめ、多くの作品を作られていますね。
差し支えなければ、現在制作されている作品についてお聞きしても良いでしょうか?

もちろん大丈夫ですよ。「SUPER★TON」というキャラクターがいて、このキャラクターで絵本を考案中です。実は現在、多くの絵本作家を生み出し続けている『あとさき塾』という絵本作家養成ワークショップに通っています。第一線で活躍されている作家の方々の特別講義などを学べる機会もあって、とても良い刺激を受けています。

『あとさき塾』には半月に1度通っているのですが、毎回32ページのラフ案を持って行くんです。そして毎回、家に帰って泣いてしまうぐらいボロクソに言われています。笑

ただ、講師の土井章史先生と小野明先生は、本当のプロになるために必要なものを伝えてくれています。とても貴重で有意義な経験をさせていただいており、感謝するばかりです。



↑Suzuriでもグッズ化されている「SUPER★TON」

 

 

「絵本作家」というお仕事も簡単ではないのですね。

最近ではヨシタケシンスケさんなど、素敵な作品を手がける作家の方が多くなったことで、さらに絵本の人気が高くなっていると思います。そして、自ずと絵本作家になるハードルも高くなっているような気がしています。

また、絵本作家の収入面としては、それほど高くはないです。専業で食べていける作家の方は僅かなんです。私も別のお仕事をしながら作家活動を行っていますが、専業で絵本作家をやるとなると、とても大変な道のりになると思っています。

 

 

そんな中で、絵本作家を続けるためにはどうすれば良いとお考えですか?

例えば、先ほどお話しした「SUPER★TON」は3〜5歳をターゲットに作品を制作しています。当初は「人に優しく」だったり「思いやり」などのテーマを描いていたのですが、それだけでは足りないと考えています。これらのテーマに加えて、自分しか表現できない世界観をどれだけ盛り込んでいけるかが勝負だと思っています。

 

 

これほど厳しい道のりですが、どうして絵本を制作すること好きでい続けられるのですか?

絵本との出会いって、忘れられないものだと思うんです。幼い頃に読んだり、読み聞かせてもらった絵本って、今でもどこかの記憶に残ったりしていませんか?

たしかに、思い返すとしっかりと記憶に残っていますね。

幼い頃に絵本で何かを学んだ子どもたちも、大人になるにつれて色んな経験を積んでいきますよね。ハッピーなときもあるし、挫けそうになるときもあると思います。

幼かった子どもが大人になったとき、1冊の絵本が心の中に残っていて欲しい。そして、その1冊を私が制作したいと常に思って活動をしています。

 

 

つぎに、自然と愛着が湧いてくるキャラクターについてお尋ねします。
彼らはどのようにして生み出されているのでしょうか?

私は、あまり論理的にキャラクターを生み出したりはしていないですね。基本的には、思い浮かんだものを具象化しているような流れです。

ただ、ざっくりとキャラクターを描いたあと、キャラクターとしての質を高めていくことには手を抜かないようにしています。例えば、目の距離や鼻の位置などの配置が違う数十パターンのキャラクターを準備します。この中で、自分が1番親しみが持て、愛することのできるキャラクターを厳選していきながら仕上げています。ここの作業を丁寧に行うことが、活き活きとしたキャラクターを制作する肝になると考えています。

 

 

ドラマ『あのときキスしておけば』で松坂桃李さんが着用されていた「いちごの妖精さん」Tシャツも丁寧に作られたキャラクターの1つなのですね。

「いちごの妖精さん」は活動初期からお付き合いしていることもあり、LINEスタンプなどでも多数制作している大好きなキャラクターです。

 

 

ドラマで利用される経緯はどういったものだったのでしょうか?

ドラマ内で使っていただいてはいるのですが、実は事前に教えていただいていたわけではないんです。私が知った経緯としては、友人からの連絡でした。笑

とある俳優さんのInstagramの投稿を友人が偶然目にして。「あれ?ゆいのイラストじゃない?」って連絡をもらって発見しました!

 

「いちごの妖精さん」が喜びを運んでくれたんですね。

そうですね。嬉しかったです!自分の活動を周りの人たちにもしっかりと話していましたし、色んな場所を使って作品を発表し続けて来たことが、結果に結びついたと思います。


↑彼女の代表的なキャラクターの1つでもある「いちごの妖精さん」(絵本より)

 

近年は、クリエイターが作品を手軽に発表できる場も増えてきていますよね。

私が利用している「Suzuri」や「Yomo」「Lineスタンプ」もそうですね。在庫の心配をせずに作品発表ができる場は、とてもありがたい存在です。クリエイターが活躍しやすい環境が整ってきている時代だと思います。

 

それでは最後に、今後の活動について教えてください。

メインの活動としては、絵本作家としての制作になっていくと思います。その中で、出会ったキャラクターたちと共に、イラストレーターYuwiiとしても作品を発表していきたいですね。

 

もう一つだけお願いします。これから絵本作家を目指したり、クリエイター目指す人に一言お願いします!

そうですね。私が言えるのは、手段は何でも良いので、夢が叶うまでは諦めないで続けて欲しいということです。例えば、私が制作したTシャツがドラマで使われたことも、諦めずに続けてきた結果の1つだと思っています。今回のように、たまたま人の目に止まることもあるのがクリエイターの活動だと思います。

あと、学生などの若い方々には、とにかく多くの作品に触れることをオススメします。私は、自分の個性を消してしまわないように、あえて他のクリエイターが作る作品に触れないようにしていた時期もあったんです。ただ、今考えると、多くのクリエイターの価値観や考えに触れられる機会を逃す必要はないと思っています。

まずは色んなものを吸収して、そして自分の作品を通して世の中への主張を続けていって欲しいですね。

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