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クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.20〉―Hermeto Pascoal

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

ようやく秋めいてまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
9月が夏日が続いていたので急な気温差で自律神経がやられて
体調を崩されている方もいらっしゃるかと思います。

寒暖差の話はどうでもいいですが、
今回のご紹介する人物に関してクイズです。

エルメート・パスコアール

マルコス・ヴァーリ

ジョージ・クリントン

 

の共通点を3つあげててください。

 

 

 

 

 

 

 

正解は、

①3人とも現役のミュージシャンである

➁3人とも御年80歳以上である

③3人とも今年来日している(予定も含む)

 

でした。

唐突なクイズをいたしましたが、
この記事を書いているちょっと前に
谷村新司さんが享年74歳で他界したニュースが流れました。

このニュースを受けて「ミュージシャンと年齢」について
考えた際に私が好きなアーティストを思い浮かべ、
上記クイズに出題した3名の共通点に気づいてしまったのです。

ミュージシャンに限らず先進国などで高齢化が進んでいるとはいえ
近年は高齢でも元気なミュージシャンが増加している印象です。

しかも肉体的に元気なだけでなく、
過去の威光にすがらずに常にアップデートしている
「今が頂点」のようなキレがあるからまたスゴイ!

音楽界だけでなく映画界もクリント・イーストウッドや
マーティン・スコセッシなどの巨匠が未だにキレキレなので
エンタメ業界における世代的な共通点かもしれませんが、

年齢に関係なくクリエイティビティを発揮されることや
それを見て若い世代が経年を肯定出来る/楽しみになることは
素晴らしいことだと思います。

さて前段長くなりましたが
今回ご紹介するのはブラジル音楽界が世界に誇る奇才であり
11月より来日する(まだチケット取得出来るかも)
Hermeto Pascoal(エルメート・パスコアール)です。

Hermeto Pascoalの人物像とは

エルメート・パスコアールはブラジルのラゴア・ダ・カノア出身の
作詞家、作曲家、編曲家、多様な楽器の演奏家です。
わずか14歳の1950年にレシフェで音楽の道に足を踏み入れました。

2つのラテン・グラミー賞、New England Conservatory、
Universidade Federal da Paraíba(UFPB)、
ジュリアード音楽学校(NY)からの名誉博士号など
華々しい受賞遍歴がございます。

受賞遍歴だけでなく、JAZZ界のアイコンである
マイルス・デイヴィスから「世界で最も感銘を受けるミュージシャン」と
評されたことがあります。

10,000曲以上の作品を持つ多作家エルメートは、
90年代の「Calendário do Som」プロジェクトで
毎日1曲ずつ作曲し、1999年に414ページの本にまとめるという
途轍もない偉業を成し遂げています。

Hermeto Pascoalの音楽的特徴とは

エルメートの音楽はレコード屋ではブラジル音楽やJAZZなどに
カテゴライズされていますが、言葉では表現しにくいタイプの音楽家です。
特にライブの演奏は言葉では言い尽くせない。

当人は「聴き手と共鳴する為のユニバーサルな音楽」を指向しており
まさしく体現していると思います。
また、マルチプレイヤーであり様々な楽器を演奏するだけでなく、
おもちゃや包装紙、なんかの筒、、、非楽器も楽器にしてしまうという
自由さがあります。

楽聖、音の魔術師など様々な異名をもつエルメートですが
「音楽が人間の形をしたらこんな姿なのでは?」と思わせます。
是非下記より聞いてみてください。

エルメートの真骨頂のライブ

 

エルメートの特徴でもある非楽器で音楽を奏でる

 

UKジャズシーンからラブコールを受けFeatした作品

 

 

必ずしも忘れない体験になり、
経年を肯定しまくれるであろう彼のライブが
最高の環境でみれるFESTIVAL de FRUEが開催されます。

あらゆる人の人生にとって
体験した方が良いライブでお時間ある方は是非!

文・写真 北米のエボ・テイラー

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