クリエイティブ圏外漢のクリエイティビティを感じる何か…〈vol.34〉―「Phaseの変化を感じた○○」
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
時事芸人プチ鹿島さんが「9月になったら大晦日」と
毎年警告しているにも関わらず、気が付けば師走。
Pitchfork「2024年の年間ベスト・アルバム TOP50」
(プレイリストはこちら)
Rolling Stone「2024年年間ベスト・アルバムTOP100」
など各種年間ベスト○○が発表されている
只中かと思いますが皆様如何お過ごしでしょうか?
年間ベストが発表される時期ですので
一昨年、昨年に引き続き
わたくし北米のエボ・テイラーの2024年の音楽以外の
「2024年クリエイティビティを感じた音楽以外のアレコレ」
を列挙しようかと惰性の限り思いつきました。
今年のアレコレを思い出す中で
一番聴いていたPodcastである奇奇怪怪
(パーソナリティはラッパーTai-Tan氏/mononoaware 玉置周啓)
のことが頭をよぎりました。
本番組は世情、カルチャー、ビジネス、テクノロジー…
様々な角度から話されているのですが、
今年話されたエピソードを聴いていて
私が通底して感じたのは
「あらゆるモノゴトのPhaseが変わった」
ということです。
例えばマクロな政治の話でも
都知事選の石丸現象、神戸知事の辞職~再選、
カマラのbrat現象を経てのトランプの再当選、
韓国の戒厳令からルーマニアの問題…
など枚挙にいとまがございません。
そこで今年はクリエイティビティを感じた
音楽以外のアレコレを列挙する上で
「Phaseの変化を感じた○○」を
順不同で挙げたいと思います。
Phaseの変化を感じた展示
昨年に引き続き取り上げ&最早推しである
アーティストAICONの個展「DESTROY+REBUILD」
自身のつっかえ感を打破するために
破壊により再構造した作品群は個展の説明文にもある通り、
一旦ぶち壊して突破口を作った痛快さも感じるし、
ぶち壊す過程での陶酔感を経た爽快感も感じる。
そしてnext phase感も。
コンセプトに基づく作品、
空間選びと設計、造作、光、空気の統一感が素晴らしかったです。
Phaseの変化を感じた文学
私、働いて10年以上経ちますが
本は相変わらず読んでいる方なのですが
それでも小説を読む量はかなり減少しております。
そんな中でも読んだ小説で印象深かったのが
世界的ベストセラーであり20世紀の金字塔的文学
ガブリエル・ガルシア・マルケス著『百年の孤独』
世界的名著として名高く、
マジック・リアリズムの代表作であり
高尚なテーマが隠れているのでは?と思って
触手が伸びなかったのですが、
今年まさかの文庫化!
文庫化に際して情報が出るたびにSNSが騒然!
そしてNetflixでの映像化!
読んでみたら内容はギャグのつるべ打ち…
自身だけでなく
あらゆる人が『百年の孤独』を受容
もしくは世界が『百年の孤独』化しているのでは?
本作を読む人々の感受性が変化したのか?
世界の変化により本作が受け入れられやすくなったのか?
今年発売後10月時点で発行部数33万部以上という
奇妙なPhaseの変化に歓喜しております。
いきなり小説から読むのに躊躇している方は
是非Netflixのドラマをお正月にでも!
Phaseの変化を感じたビジネス本
ビジネス本にPhase云々もないかもしれませんが
リクルート江副氏の『起業の天才!』の著者による
『最後の海賊 楽天 三木谷浩史はなぜ嫌われるのか』は
巷間ささやかれている著名な起業家の実態と功績、
そのイノベ-ションの真価を顕わにする筆致は見事!
楽天が取り組んでいる世界初の通信の仮想化や
最先端のがん治療などのチャレンジは
企業体を常に変化させ挑戦を続けており
Phaseの変化による期待を感じさせます。
昨年に引き続き、
気が付けばかなりの紙幅を割いてしまったので
ほかにも列挙したい
「Phaseの変化を感じた○○」は来月で。
文・写真 北米のエボ・テイラー
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