使い方いろいろ?ハーフトーンスクリーン加工/Adobeであそぼ!#11

今回ご紹介するのは、Photoshopの「ハーフトーンスクリーン」加工。

古い印刷の風合いや、怪しさの演出、写真をいい感じに弱めてくれる、
そんな印象にしてくれる加工です。

(トリックアートなんかにも使えます。)

ちなみに、これは1度「2階調化」という「白と黒だけで構成された画像」にする必要があるので、カラー画像でも白黒になっちゃいますのであしからず。

ではさっそく手順のご紹介。

結構すぐにできちゃいます。

01.元画像を準備

今回はこのような、女性の横顔と文字が配置された画像で進めていきます。

今回の元画像

ちなみに、文字のレイヤーは分かれています。

レイヤーは写真と文字の2つ

 

02.「グレースケール」→「モノクロ2階調」

今回紹介しているハーフトーンスクリーンは「モノクロ2階調」に変更するなかで設定できるのですが、通常のRGBデータをいきなりモノクロ2階調にはできないので、一旦「イメージ」>「モード」>「グレースケール」に変更します。

「グレースケール」化(カラー情報を捨てた状態)

そうするとモノクロ2階調に変更できるようになるので、「イメージ」>「モード」>「モノクロ2階調」を選択してください。

「モノクロ2階調」白と黒の2色だけの画像

 

03.「モノクロ2階調」のなかで「ハーフトーンスクリーン」を選択

「モノクロ2階調」を選択すると「解像度」の入力になります。
ここは使いたい画像サイズにもよるのですが、あまり低めに設定するとガビガビになりずぎるので、ちょっと余裕のある解像度がオススメかなと思います。
今回は「300ppi」に設定。

そして「種類」の欄で「ハーフトーンスクリーン」を選択して「OK」

「解像度」と「ハーフトーンスクリーン」を設定

 

04.「ハーフトーンスクリーン」の「数値」と「種類」を設定

「ハーフトーンスクリーン」の「線数」は1インチのなかに何本のトーンのラインが入るかの数字。これは先ほどの解像度にもよるのでちょうど良い数値を探してみてください。(今回は14で設定)
そして「角度」は「線」の角度ですね、今回は45度としますが、お好みの角度にしてください。

そして!

ここで表現が大きく変わる「網点形状」の選択です。
いろいろあるので後ほど紹介しますが、今回は「ライン」でとりあえずやってみます。

ハーフトーンスクリーンの「数値」「種類」を設定

 

05.できあがり

上記までの設定で進めるとこのような感じになります。

全体図

拡大するとよくわかる

はい、ということで45度で入っている「ライン」の太さで「モノクロ2階調」が表現されているのがわかりますね。

と、ここで完成でもいいのですが、人物の部分は滑らかな曲線が浮かび上がりますが、文字が硬い印象になってしまっているのでちょっと加工方法を変えてみます。

 

オマケ.文字の印象を魅力的にしたい!

元画像にあった「文字」に「ぼかし(ガウス)」をかけました。

文字がボヤ―っと

これを同じ設定でハーフトーンスクリーンにしてみると、

わぁ♡

ということで、文字のコントラストがぼけたおかげで、ハーフトーンスクリーンの線幅がいい感じの曲線になります。

 

という感じで簡単につくれるのですが、
上で紹介を飛ばした「ハーフトーンスクリーン」の「網点形状」の種類のご紹介です。

円形

 

四角

 

楕円

 

菱形

 

クロス

 

ということで今回ご紹介したのは
Photoshopでつくる「ハーフトーンスクリーン」でした!

ぜひグラフィック表現などで写真に風合いを持たせたいときに使ってみてください♫

 

ちなみにトリックアート(錯視)的に使うとこんな感じ。
近くで見ると何かわからないけど、引いて見たり目を細めると見えてきます。

 

PicoN!編集部 横山

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