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[後編]撮って、暮らして。移住写真家の日々のこと。写真家・国分真央インタビュー

写真家・国分真央さんのインタビュー[後編]。東京から山梨に移住してから暮らしの中で感じる“地方の魅力”や、国分さんの想う「写真」についてお話を伺っていきます。

[前編]では国分さんが写真を撮り始めたきっかけや移住を決意した理由、撮影時に使用している機材などについてお話しいただきました。

 

 

6・現在山梨にお住いの国分さん。地方での暮らし方の魅力はどんなことですか?

先述でもお伝えした通りですが自然が身近にあり季節の変化を楽しめる事、時間の流れ方が変わるので様々な余裕が出来る事や、小さい事でも大切に扱える様になりました。不便な事は東京と比べると勿論あります。が、”不便な事をどう変えていくか考える事”が出来る様にもなりました。

 

 

7・移住して大変だったこと経験はありましたか?また乗り越えた方法をおしえてください

30年間東京のど真ん中で育ったので、正直不安はありました。東京の友達にも色々言われましたが自分の人生は一度きりなので、試す事に意味があると考えました。年齢を重ねるにつれ、失敗をあまり恐れなくなった事も一つの要因かもしれません。

また東京に住んでいる両親も、もし駄目だったら帰っておいでなんて言ってくれたので(普通は地方の両親が言う台詞の様ですが…笑)応援してくれる人も傍にいたので移住を決める事が出来ました。

 

 

8・デジタルとフィルムの特徴や魅力、使い分けなどありましたら教えてください

デジタルを使う時の理念としてはベターですが綺麗にとる事を重視しております。基本的には露出や構図など念頭に置いた上で、自分の世界観をクリアに見せる事をいつも意識しています。デジタルの写真は基本的には芸術的に作るブレはあまりないですね。

フィルムに関してはもう好きな様に撮る事だけを考えているので失敗もウェルカムな気持ちでバンバン撮ります。露出も勘で「ここだとシャッタースピードは250くらいかな…」なんて感じで撮影しています。フィルムは何より直感重視です。

 

9・国分さんにとって「写真」とはどんな存在ですか

色んな意味を持つものだと思いますが、常に隣や頭の中にいる存在な気がしています。写真を始めた頃からもう私は常に風景や人を見る時に写真で撮る時の”目線”がこびりついていて。一心同体のような感じです。

 

 

10・今後チャレンジしてみたいことや目標があったら教えてください。

山梨にいるので、もう少しコロナが落ち着いたら近県に風景写真を撮りにいきたいですね。山頂で朝焼けも見てみたいです。また目標は写真集を出版社様から出す事です。

 

 

最後に…

これから写真をはじめたい方や、フォトグラファーを目指す方へのアドバイスをお願いします

私が言うのもおこがましいですが…僭越ながらお話させていただくと、今SNSが普及している事もあり、誰もがカメラを持ち、フォトグラファーとなり得る時代ですが、自分の感性を大切にし、それを納得できるくらいまで写真で表現する事が出来たなら、お声はかかるはずだと思います。

自分の感性がよく分からない、という方もいるかもしれません。が、そういう方は自分の心にぐっと来るものは何なのか、よく探し自分の感情の高ぶりを知る事が大切です。

どこかで聞いた事があるような台詞ですが、感性はもう既にみんな持っていて、それを深く知り磨くのは自分次第だと思っています。と、言いつつも、私もまだまだ発展途上です。好きな音楽や、本の言葉や、芸術に触れるようにしています。感性は生ものの様で、日々流れ揺らぎもしますが、それも自分なのだと認める事も大切です。

ただ綺麗に写真を撮る事はもう誰にでも出来る時代なので、綺麗に撮れた先の表現を考える事は、感性に直結していきます。是非自分を知って大切にし、色んな事に目を向けてみてください。

 

国分真央
東京都出身の写真家。instagramを中心に活躍中。彼女の写真は美しい色合いと人が自然に溶け込む様な写真が特徴的であり、美しい世界観を確立させている。WEB広告・書籍表紙等・アパレルブランド広告等・新商品PR撮影・CDジャケットなど活動の幅は多岐に渡る。

 

@mao_kokubu

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