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最新記事一覧【イベントレポ】自分だけの「好き」を見つけに。渋谷で開催中の「TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2」にPicoN!学生編集部と行ってきた!
流行にとらわれず、自分の感性で「好き」を選べる都心型クリエイターズマーケット「TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2(TCM2)」 渋谷の会場には、全国から集まったクリエイターのイラストやオリジナルグッズが一堂に会しています。 まだ知らなかったクリエイターとの出会いや、一目惚れしてしまうような作品との巡り合わせ。 そして、お気に入りを見つけておうちに連れて帰るときのワクワク感——。 今回は、そんな心が弾む空間を体験しに、PicoN!学生編集部と実際に会場を取材してきました! \3連休のお出かけに!/ TSUTAYA CREATORS' MARKET Vol.2 開催中!10/8㈭~10/14㈬ 約300名のクリエイター×作品が大集合🎨 あなたの“好き”を探そう! 📍渋谷BEAM 🎫入場無料→https://t.co/BSaUKyfvhh #TCM2 https://t.co/TEbvZqB3XL— TSUTAYA (@shop_TSUTAYA) October 8, 2026 ◆ 「TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2(TCM2)」ってどんなイベント? 「TCM2」は、さまざまなポップカルチャーイベントを手がける株式会社ACGと、カルチュア・エクスペリエンス株式会社がタッグを組んだ“都心型クリエイターズマーケット”です。 • 誰でもふらっと入れる「入場無料」! 渋谷の街中で、買い物のついでや学校帰りに気軽に立ち寄れるオープンな空間です。 • ここでしか買えない限定アイテムが盛りだくさん! 描き下ろしイラストのアクリルスタンドやステッカー、作品集(ZINE)、ポストカードなど、レアなアイテムがいっぱいです。 • 憧れのクリエイターに直接会えるかも!? タイミングが合えば、作家さんご本人がブースにいる(在廊している)ことも! 直接「いつも見てます!」と感想を伝えられるのも、リアルイベントならではの魅力です。 ◆ 会場に行く前にここをチェック! •お買い物の準備をしておこう 会場でのグッズ購入は、現金や各種キャッシュレス決済が使えます。買ったポストカードや作品集が折れないように、A4サイズのトートバッグやクリアファイルを持っていくのがおすすめです! •作家さんのSNSを事前にチェック! 作家さんの多くは、SNSでブース番号やお品書き、在廊予定を投稿しています。会いたい作家さんがいる人は要チェック!中には原画の販売や、オーダードローイングを受け付けてくれる方もいます。 ◆ PicoN!学生編集部と巡る!会場の雰囲気&取材レポ 会場への行き方 会場へは、渋谷駅ハチ公口を出てスクランブル交差点を渡り、渋谷センター街(バスケットボールストリート)を抜けた先にあるビル「渋谷BEAM」の4階です。3階にアニメイトが入っているビルが目印! エレベーターもイベントのキービジュアルでラッピングされていて、会場に着く前から期待に胸が躍ります。 エレベーターを降りると、すぐにマップが目に入ります。『BEAMギャラリー』に入ると、クリエイターたちの熱気にあふれた、おしゃれな空間が広がっていました! 約300名分の展示エリアはとにかく大迫力! 会場に一歩足を踏み入れると、フロアいっぱいに広がるクリエイターたちのブースに圧倒されます! 多様なジャンルやタッチの作品が一堂に会していて、歩いているだけでもインスピレーションが湧いてきます。 ほとんどのブースに置かれている「名刺」にも、クリエイターそれぞれの個性が光っていました。 作品が大きく描かれたもの、シンプルでも紙質にこだわったもの、透け感のあるトレーシングペーパーやプラスチック素材に印刷したもの、 ホログラムやニス加工、動きが出るレンチキュラー印刷など、どれもその人らしさが表現されています。 自分の名刺をアップデートしていくためのヒントにもなること間違いなしです。 素敵な作品の数々に、PicoN!学生編集部も大盛り上がり!買い物かごを抱えて、お気に入り探しに熱中していました。 学生編集部:出展者様の温かさに触れさせて頂いた1日になりました。 大きな会場でやる大規模なイベントとは違って個室のようなブースがたくさんあり、一つひとつ注目して見ることができたので、ブースの雰囲気が伝わってきやすいイベントでした。 学生編集部:「TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2」に参加してきました! プロ・アマを問わず多くのイラストレーターさんが出展されており、 画集やポストカードなどの魅力的な作品がずらりと並ぶ、活気あふれるイベントでした。 学生編集部:各ブースのこだわり抜かれた空間づくりはもちろん、販売されている作品のクオリティと工夫にも圧倒されました。 名刺一つとっても、サイズや紙のこだわり、文字やイラストの配置など、それぞれ全く違って参考になりました。 変わった形の缶バッジや、リングノートタイプの画集、マット素材のアクリルスタンドなど、 「こんなものまで印刷できるんだ!」という発見がいくつもあり、これからの自分の制作に向けたアイデアやインスピレーションを豊富に得ることができました。 ただイラストを見るだけでなく、「どのような展示や印刷方法を用いれば自分の絵がより輝くのか」 「どうすれば『欲しい』と思ってもらえるのか」といった顧客目線で考えるきっかけにもなり、非常に勉強になりました。 企業ブース&体験コーナー 会場内には企業ブースもあり、専門学校日本デザイナー学院のパンフレットの配布やペンタブレットのお試しコーナーが設置されていました。実際に学生メンバーもペンタブレットの描き心地を体験させていただきました! 作品の購入方法 各ブースを自由に回って作品を選び、最後にまとめてレジでお会計をするシステムです。 学生編集部:会場内は、好きな作品を手に取って最後にまとめてレジで会計するシステムが取り入れられていました。 作家さんが目の前にいると少し緊張してしまう……という人でも、気兼ねなく作品を一つひとつじっくり鑑賞できる雰囲気がとても良かったです。 ◆ NDS卒業生のスペースを発見! さらに会場を進むと、専門学校日本デザイナー学院の卒業生のブースを発見! まつもとみなみさん ブース番号81 【#TCM2 TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2 in 渋谷BEAM】 ★入場無料 2026年10/8(木)~10/14(水) 営業時間:11:00~19:00 会場:渋谷BEAM BEAMギャラリー 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2渋谷BEAM4F 特設ページ:https://t.co/E9aQg7aOvg 在廊は未定ですが何日か行けたら…! よろしくお願いしますっ https://t.co/RKmCtUF1E5 — まつもとみなみ (@MiNio6666o) October 5, 2026 イツキさん ブース番号114 TCMが近づいてきましたので再度お知らせです!出展するよ!! 今までのグッズに加えて新しく作ったステッカーや色紙も持っていく予定です ・ブース:No.114 ・10/8(木)-10/14(水) 11:00-19:00 ・渋谷BEAM 4F #TCM2 https://t.co/RkrcPvdAve — イツキ@10/8〜10/14 TCM 【114】 (@itsuki_illust) October 2, 2026 イツキさんと学生編集部は同じ学科ということで、先輩から後輩へ貴重なお話をうかがうことが出来ました! 学生編集部:NDS卒業生であるイツキさんの話を聞いて、行動力も勿論凄いですがそれよりも創作活動が好きだという気持ちの強さに驚きました。 自分の足を動かして営業していく行動力と、何より自身の絵が好きである感情がよく伝わってきます。 絵で食べられるようになる人の根性を感じて、こっちまでやる気が出てきました。 学生編集部・中澤さん:今回の取材では、本校の卒業生であり、現在はコミティアやデザインフェスタなどで精力的に活動されているイラストレーター・イツキさんにお話を伺うことができました。 特に印象的だったのは、ご自身のスタイルを確立していくプロセスについてです。 イツキさんは「ウルフカットの女の子を描く」と軸を定めたことで、「ウルフカットの女の子を描くイラストレーター」としての認知が広がり、活動が軌道に乗り始めたとおっしゃっていました。 自分の表現をどうブランディングし、どう届けていくかを戦略的に考える大切さを改めて実感させられるお話でした。 もちろん、そのスタイルにたどり着く背景には数々の試行錯誤があったはずです。 私自身も、「このイラストは自分のために描いているのか、それとも人のために描いているのか」など思い悩むことが多かったので、 「まずは色々なことに挑戦してみることが大切」という言葉から、これからの創作に向き合う上で大きな勇気をもらいました。 自由行動中に奇跡の出会いも! 取材中に自由行動の時間を設けたところ、編集部の西山が思いがけない出会いを果たしました。 先週末、神保町の書店で一目惚れして購入した画集。 そのイラストレーターのブースを、会場で発見したのです! 『原画が飾ってある!』とテンションが上がっていると、作家さんご本人が在廊していることにも気づき、心臓がドキドキし始めました。 [caption id="attachment_30554" align="aligncenter" width="750"] イラストレーター・ペン画作家のROROICHIさんブース(ブース番号94)[/caption] 勇気を出してお声がけしました。 作家さんご本人に、直接『大好きです!』と伝えられるなんて、思ってもみませんでした。 しかもドローイング中の貴重な手元まで撮影させていただけることに……! ROROICHIさんの繊細で可愛いペン画イラストはどうやってできていくのか、目の前で見ることができてとても貴重な経験となりました。 突然のお声がけだったにもかかわらず、丁寧にご対応いただき本当にありがとうございました! 💐TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2 in 渋谷BEAM💐 #TCM2 🌷10/8(木)~10/14(水) 🌷渋谷BEAM BEAMギャラリー 🌷ブース:94 ・原画作品8点(+2~3点) ・複製色紙4種 を持って行きます! ↓ ツリーに在廊日+原画作品のお品書き https://t.co/s1fJ736rCn — ROROICHI@10/8-14渋谷TCM2【ブース:94】 (@souta_16) October 5, 2026 編集部市村も運命の出会いをしていました。 「絶対にこれが欲しい」と取材中につぶやいていた編集部市村も、自由行動中にしっかりゲットできたようで、嬉しそうに購入したアイテムを見せてくれました。 豪華景品が当たる!ガラガラ抽選企画もやってみた! イベント会場で合計3,000円(税込)以上お買い物をすると、豪華景品が当たるガラガラ抽選に挑戦できます。学生編集部のメンバーもさっそくチャレンジして大盛り上がりでした! ◆ アニメイト渋谷との連動コラボ企画も開催中! TCM2が行われている1階下のアニメイト渋谷店(3F)では、連動企画としてTCM2特設販売スペースが開設されています! 【こちらも始まってます♪】 ★アイメイト渋谷xTCM2コラボ企画!★ 【TCM2 TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2 in 渋谷BEAM】 なんと!TCM2が行われる1階下のアニメイト渋谷様(3F)に連動企画としてTCM2特設販売スペースを設けて頂くことが決定しました! 会場にご参加が出来ないクリエイター様30名の商品がアニメイト渋谷様に並びます! そして、アニメイト渋谷様でTCM2関連の商品を税込3000円以上お買い上げ頂くと、4FのTCM2にてレシート提示でガラガラ抽選が1回ご参加可能です! ↓↓↓ご参加クリエイター様30名は↓↓↓ 特設ページ:https://t.co/0edzKRDp85 新しいクリエイター様との出会いと発見が必ずここにあります♪ 渋谷でお会いしましょう! ■【TCM2 TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2 in 渋谷BEAM】 ★入場無料 ■期間:2026年 10月8日(木)~10月14日(水) 営業時間:11:00~19:00 ■会場:渋谷BEAM BEAMギャラリー ■住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM4F ■特設ページ: ■主催:株式会社ACG 共催:カルチュア・エクスペリエンス株式会社 — 株式会社ACG(ACG_Labo) (@BPOSinfo) October 8, 2026 ◆ まとめ 「TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2」は、いまの日本のイラストシーンの熱気と、自分だけの“好き”に出会える最高の空間でした! プロの表現や多様な世界観に触れられるこの場所は、作品づくりを学んでいるクリエイターや留学生にとっても、たくさんの刺激やヒントが詰まっています。 入場無料でふらっと遊びに行けるので、渋谷に行く予定がある方はぜひ足を運んで、あなただけの特別な一作を見つけてみませんか? 開催情報 ■【TCM2 TSUTAYA CREATORS‘ MARKET Vol.2 in 渋谷BEAM】 ■入場無料 ■期間:2026年 10月8日(木)~10月14日(水) 営業時間:11:00~19:00 ■会場:渋谷BEAM BEAMギャラリー ■住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM4F ■特設ページ:https://tsutaya.tsite.jp/articles/other-3928 ■主催: 株式会社ACG/カルチュア・エクスペリエンス株式会社 特設ページ 取材/PicoN!学生編集部 撮影/PicoN!編集部 市村 記事編集/PicoN!編集部 西山 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
学校帰りに美術館へ!学生は17時以降無料「オータムナイトミュージアム2026」
秋の夜、美術館や博物館でゆっくり過ごしてみませんか? 東京都では、都立の美術館・博物館・ギャラリーを夜まで楽しめる「オータムナイトミュージアム2026」が開催されます。 11月の毎週金曜日を中心に、対象となる6つの都立文化施設が20:00まで開館。さらに17:00以降の入場なら、大学生・大学院生・専門学校生・高校生などの学生は無料で展覧会を楽しめます。 授業が終わってから美術館へ。 気になる展示を見て、カフェやショップにも立ち寄ってから帰る。 そんな「学校帰りの美術館」が楽しめるイベントです。 「オータムナイトミュージアム2026」って? 「オータムナイトミュージアム2026」は、2026年に初めて開催される夜間開館イベント。 11月5日(木)から27日(金)までの期間、毎週金曜日を中心に都立の美術館・博物館・ギャラリーが20:00まで開館します。 対象となるのは、東京都江戸東京博物館、東京都美術館、東京都庭園美術館、東京都写真美術館、東京都現代美術館、東京都渋谷公園通りギャラリーの6施設。 施設によって夜間開館の日程や対象となる展覧会は異なりますが、17:00以降は学生無料、一般・65歳以上の方も特別料金で入場できる展覧会があります。 ※学生とは、大学生・大学院生・専門学校生・高校生などを含みます。 学生は17:00以降無料!学校帰りに立ち寄れるのがうれしい 学生の読者のみなさんに耳寄りなのが「17:00以降、学生無料」という情報。 「気になる展覧会があるけれど、授業が終わる時間にはもう閉まっている……」そんなこれまでの“美術館あるある”も、夜間開館なら解決できそう。 さらに、対象施設ではミュージアムショップやカフェ・レストランの営業時間延長、割引やプレゼントなどの特典も用意されています。 作品を見るだけでなく、展示を見たあとにショップをのぞいたり、カフェで感想を話したり。 いつもの放課後とは少し違う時間を過ごせそうですね。 ※17:00以降の学生無料・割引は対象となる展覧会や実施日に限ります。学生証など、確認できるものを持参してください。 対象となる6つの施設:それぞれ違った展示を楽しめます 「オータムナイトミュージアム2026」の対象施設では、それぞれ異なるジャンルの展覧会が開催されています。 歴史や文化に触れられる博物館から、写真、デザイン、現代アートまで、興味のある分野から行き先を選べるのもポイントです。 東京都江戸東京博物館 リニューアルオープンした東京都江戸東京博物館では、常設展のほか、「日米交流 知のかけはし―ラトガース・カレッジと幕末明治の日本人留学生―」などを開催。 11月6日(金)には、リニューアル記念の特別展「豊臣兄弟!」も夜間開館の対象となりますが、こちらは17:00以降の学生無料・割引の対象外なのでご注意を。 夜間開館中には、3階江戸東京ひろばでの映像投影や、来館者限定のオリジナルステッカーのプレゼントも予定されています。 東京都美術館 上野にある東京都美術館では、2026年の開館100周年を記念した展覧会を開催。 「あなたが世界を読むために」や「はじまりをひらく 東京都美術館の100年」など、100年という節目をさまざまな角度から楽しめます。 さらに11月14日(土)からは「オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」もスタート。 11月20日(金)には、開館100周年を記念したステッカーの配布やイベントも予定されています。 東京都庭園美術館 PicoN!が今回特に注目したいのはこちら! 東京都庭園美術館では、現在「マリメッコ展 模様のちから」を開催しています。 この投稿をInstagramで見る 東京都庭園美術館(@teienartmuseum)がシェアした投稿 フィンランドを代表するデザインハウス・マリメッコのさまざまな年代のドレスやファブリック、制作過程を伝える資料などを通して、マリメッコの美学と創造の背景を紹介する展覧会です。 さらに、プリント・ファクトリーの現場を紹介する映像インスタレーションや、デザイナー・皆川 明さんによる展示にも注目。 夜間開館は11月6日、13日、20日、27日の金曜日に加えて、11月21日(土)、28日(土)、12月4日(金)、5日(土)にも実施されます。 17:00以降は学生無料なので、デザインを学んでいる人はもちろん、ファッションやテキスタイル、グラフィックに興味がある人にもおすすめです。 そして、PicoN!編集部も「マリメッコ展」へ行ってきました! 実はPicoN!編集部では、ひと足先に「マリメッコ展 模様のちから」の内覧会を訪れています。 実際の展示では、色鮮やかなドレスやファブリックだけでなく、マリメッコの模様がどのように生まれ、どのように製品へとつながっていくのかを知ることができます。 東京都庭園美術館の歴史ある建築と、マリメッコの大胆な模様が組み合わさった展示空間も見どころのひとつ。 実際の展示の様子や、デザインを学ぶ人に注目してほしいポイントは、近日公開予定のPicoN!の展示レポートで詳しく紹介予定です! 東京都写真美術館 恵比寿にある東京都写真美術館では、「デュエット――アジアン・コンテンポラリー」「ふたたびくみたてる 日本の新進作家 vol.23」「木村伊兵衛写真賞第50回記念写真展」を開催。 この投稿をInstagramで見る 東京都写真美術館|Tokyo Photographic Art Museum(@topmuseum)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る 東京都写真美術館|Tokyo Photographic Art Museum(@topmuseum)がシェアした投稿 写真や映像に興味がある人には特に気になるラインナップです。 東京都写真美術館は、オータムナイトミュージアム期間中の木曜日・金曜日に20:00まで開館。 11月5日、6日、12日、13日、19日、20日、26日、27日が夜間開館日となっています。 東京都現代美術館 清澄白河の東京都現代美術館では、「多田美波―光、凛と ゆれる」「共時的星叢──時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」「MOTコレクション いつかの光を今みている」を開催。 この投稿をInstagramで見る 東京都現代美術館 / Museum of Contemporary Art Tokyo(@mot_museum_art_tokyo)がシェアした投稿 彫刻、現代美術、台湾と日本の文化的なつながりなど、さまざまな切り口から作品に出会えます。 11月6日、13日、20日、27日の金曜日は20:00まで開館。 東京都渋谷公園通りギャラリー 東京都渋谷公園通りギャラリーでは、「アール・ブリュット2026巡回展『ソウゾウ・トレイニング! ―ひきだす、つなぐ、この場所で―』」を開催。 この投稿をInstagramで見る 東京都渋谷公園通りギャラリー(@skdgallery_tokyo)がシェアした投稿 独自の発想や表現方法から生まれるアール・ブリュット作品を紹介する展覧会です。 こちらはもともと無料で観覧できる施設なので、学校帰りにもおすすめ。 美術館で音楽も楽しめる「Museum × Music!」 今回の「オータムナイトミュージアム」では、夜間開館だけでなく、音楽とのコラボレーションも行われます。 東京文化会館と東京芸術劇場が企画するミニコンサート「Museum × Music!」では、各施設で音楽家による生演奏を楽しめます。 東京都写真美術館、東京都現代美術館ではクラリネットとヴァイオリン、東京都美術館ではサクソフォン・オーボエ・クラリネットなど、会場によって異なる演奏が予定されています。 作品を鑑賞して、さらに生演奏まで。 いつもの美術館とは少し違う、夜ならではの体験になりそうです。 コンサートは事前申し込み不要で、無料で楽しめます。 ※天候などの状況により、内容が変更・中止となる場合があります。 この秋は、学校帰りに美術館へ! 授業が終わったあと、友達と美術館へ。 気になる展示を見て、ショップやカフェにも立ち寄って、作品について話しながら帰る。 そんな過ごし方ができる「オータムナイトミュージアム2026」。 特に17:00以降の学生無料は、専門学校生や大学生、高校生にとってうれしいポイントです。 デザインや写真、イラスト、マンガなどを学んでいる人なら、展示から制作のヒントを見つけることもできるかもしれません。 この秋は、いつもの放課後を少しだけ延長して、夜のミュージアムへ出かけてみてはいかがでしょうか? ■「オータムナイトミュージアム2026」開催概要 期間: 2026年11月5日(木)~11月27日(金) 対象施設:東京都江戸東京博物館、東京都美術館、東京都庭園美術館、東京都写真美術館、東京都現代美術館、東京都渋谷公園通りギャラリー 基本の夜間開館: 20:00まで 主な特典:17:00以降の入場で学生無料、一般・65歳以上は特別料金、ミュージアムショップ、カフェ・レストランの営業時間延長、割引・プレゼントなどの特典、ミニコンサート「Museum × Music!」を開催 ※施設によって夜間開館日、対象となる展覧会、特典内容が異なります。 ※学生とは大学生、大学院生、専門学校生、高校生などを含みます。 ※学生無料・割引は対象日の17:00以降の入場に限ります。 ※オンライン購入は割引対象外となる場合があります。詳細は各施設の公式情報をご確認ください。 公式サイト:オータムナイトミュージアム2026 公式サイト ↓PicoN!アプリインストールはこちら
マンガ連載~第58話~ 「上手くなりたい」編
絵描きのスランプに迷い込んでしまったあなたへ。パース、骨格、配色……など、知識が身についたがためにリクツ漬けになり、描くことを楽しめなくなっていませんか? そんなときは、あなたの「好き」や「こだわり」を思い出してみよう! ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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おすすめ記事一覧【展示レポ】世界中の写真家たちとともにこの最も小さな接続詞「と」から世界の可能性を問い直す24日間「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026」いよいよ10/3開幕
八重洲・日本橋・京橋エリアの都市空間を舞台に開催される国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026」が、2026年10月3日より24日間にわたって開催されます。メディア向け内覧会にお邪魔し、その見どころをいち早くご紹介します。 取材協力:株式会社シー・エム・エス 『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』レポート〜東京を、写真の都に。〜 2020年より、東京駅・東側エリアにて地域と連携を図りながら実施されてきたT3は、フェスティバル、フェア、人材育成プログラムの3つの柱で構築されています。 「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」は、世界的なアーティストを東京に迎え、作品の発表と制作の場を提供する写真フェスティバルです。 エリア内にある「TOFROM YAESU TOWER」や「東京ミッドタウン八重洲」などの商業施設の一角や、「東京建物日本橋ビル」などの企業所有のビルのエントランス、屋外の壁面など、ありとあらゆる場所が展示会場になっています。 今年はさらに拡大し、全17会場にてT3の展示を楽しむことができます。地域連携展示会場も、14会場あるので、何日かかけて巡るのがおすすめ。 本フェスティバル・ファウンダーの速水惟広さんの解説を聞きながら、会場を巡っていきます。 T3 ファウンダー 速水惟広 1982年大阪府生まれ。T3ファウンダー。2017年に上野公園にて東京都で初となる屋外型国際写真祭、T3を開催。20年より東京駅東側エリアに舞台を移す。日本大学芸術学部写真学科非常勤講師。 今年のテーマは「と(&)」。撮る者と、写る者の眼差しが交差し、写真となった世界の断片は並べられ繋がり、作品と、見る者が、静かに触れる。 「と」は、日本語でいちばん小さな接続詞です。 けれど、世界のかたちを決めているのはこの小さな一文字かもしれません。 「自分と他者」「男と女」「自然と都市」——私たちはいつの間にか、「と」をどちらかを選ぶための区切りとして使っています。ですが、表裏一体や陰陽という言葉があるようにアジアには二項対立ではない「ものの見方」があるはずです。 写真は、もともと「と」の芸術です。撮る者と、写る者の眼差しが交差し、写真となった世界の断片は並べられ繋がり、作品と、見る者が、静かに触れる。 T3 2026は、世界中の写真家たちとともにこの最も小さな接続詞「と」から世界の可能性を問い直す24日間です。(公式ホームページより抜粋) 無料ガイド「artlas」をお供に巡ろう 今年からは、会場での鑑賞をサポートする音声ガイド「ARTLAS」も導入されています。スマートフォンから作品の解説を音声で聞くことができ、展示を自分のペースで楽しめます。 T3のMAPを手に入れよう。 トフロム八重洲1Fと東京ミッドタウン八重洲1Fにはインフォメーションセンターを設置。T3全体MAPの配布や、デジタルスタンプラリーの景品の受け取りができます。 複数の会場を巡る際は、まずインフォメーションセンターに立ち寄って、全体MAPを手に入れておくのがおすすめです。 「と(&)」でつながる、写真と街 労働の記憶を王冠へと反転させる 内覧会で最初に訪れたのは、TOFROM YAESU TOWER。1F檜物町スクエアには、ザネレ・ムホリが自身を撮影したシリーズ『Somnyama Ngonyama, Hail the Dark Lioness(漆黒のライオネスよ、讃えよ)』が展示されていました。 この作品では、日常的に使われているさまざまな「もの」が登場します。 例えば、洗濯ばさみや石、トイレットペーパーなど、一見すると写真作品のための特別なものには見えないものを使って、それらを王冠のように身につけてセルフポートレートを制作しています。 ここで考えてほしいのが、「写真を撮る」という行為そのものです。 英語では「take a photograph」と言います。 「take」という言葉には、「取る」という意味があります。 つまり、写真を撮るという行為には、ある意味で「何かを取る」という側面があります。 これまでの写真の歴史の中では、写真を「撮る側」と、写真に「撮られる側」という関係がつくられてきました。 撮影する人と、撮影される人。 「見る側」と「見られる側」。 そうした関係性が、写真の中には存在しています。 特にアフリカを写した写真の歴史を考えると、白人男性の写真家がアフリカの人々や民族を撮影し、その写真が「ナショナルジオグラフィック」などの出版物を通して世界に紹介されてきたという歴史があります。 そこでは、「誰が撮るのか」「誰がどう写されるのか」「その人たちがどのように表象されるのか」という決定権を、欧米の白人男性が持っていました。 ムホリは、そうした「他者を撮る」という行為に対して、自分自身をどう表現するのか、という方法を考えます。 そこで行っているのが、セルフポートレートです。 誰かから何かを「取る」のではなく、自分自身で自分の姿を表現する。 そこには、自分自身の表象を自分で決めるという強い意思があります。 師と弟子、それぞれの眼差しで捉えた子ども 続いて訪れたのは、東京建物八重洲ビル。こちらには、世界的に知られる写真家・植田正治と、その教えを受けた写真家・牟禮朱美による二人展が開催しています。 オフィスや屋外での展示があるからこそ、アートの好きな人だけが訪れるのではなく、日常の延長線上でアートに触れることができるのが、T3の特徴。 美術館をなんとなく「敷居が高い」「専門知識がないと楽しめないのでは」と行くのをためらっている人もいるのではないでしょうか。東京エリアを散歩しつつ、国際色豊かな写真・アート作品と触れ合う事のできるきっかけとして訪れてみてほしいです。 ここでは、内覧会に参加した学生さんが「撮る」と「撮られる」の関係について感じたことを紹介します。 「撮る」と「撮られる」の間にあるもの 印象に残ったのが、「撮る側」と「撮られる側」の関係についてのお話でした。 植田正治の作品については、「子ども心」をテーマにした演出作品を中心に解説を聞きました。演出するということは、撮影者が一方的に被写体を動かすことではなく、撮る人と撮られる人とのコラボレーションでもあるというお話でした。 また、植田正治は土門拳とも関わりがあり、土門拳が追求したリアリズムとの関係から、演出して撮影することについても考えさせられるというお話がありました。リアリティが強く求められていた時代には、「演出して撮ること」に対する葛藤もあったそうです。 一方で、今は誰かを撮ることそのものが難しくなっています。 だからこそ、演出を「撮影者が被写体をコントロールすること」ではなく、「撮る人と撮られる人が一緒につくること」と捉えることができるのだと思いました。その話を聞いて、「撮る」と「撮られる」を、対極にあるものとしてではなく、その二つが掛け合わさることで、ひとりでは生まれなかった写真が生まれることもあります。 「と」を隔てるものとしてではなく、掛け算のようなものとして捉える。 そこには、写真の新しい可能性があるようにも感じました。 一枚の写真の奥に広がる時空を、ともに想像する Gallery & Bakery Tokyo 8分には、鈴木のぞみと上原沙也加の2人展が開催されています。お2人の東川賞受賞作と、その後制作された近作が展示されています。 「写真の町東川賞(ひがしかわしょう)」は、北海道上川郡東川町が1985年から毎年開催している、日本の自治体が主催するものとして初の国際的な写真賞 写真を見るとき、私たちはつい、「きれい」「かっこいい」「すごい」と感じるものに目を向けます。 でも、写真の中に写っているものが、必ずしも一目で「美しい」と感じられるものとは限りません。 そのときに必要になるのが、想像することです。 写真に写っているものだけではなく、その場所で何が起きていたのか。そこにどんな歴史があったのか。写真には直接写っていないものまで想像することで、見えてくるものがあります。 都市の表面に刻まれた痕跡を通じて、時間の重なりを見つめる 東京スクエアガーデンで開催されているのは、世界に向けて活躍できる現代作家やキュレーターを発掘・支援することを目的にスタートした 「T3 NEW TALENT」の企画展「Trace Layers」。 キュレーター池田佳穂さんが、都市に堆積した痕跡を異なる視点から捉える2人の作家を紹介します。 展では、児玉浩宜さんと何兆南(South HO)さん、2人の作家が都市に残された「痕跡」を、それぞれ異なる時間の捉え方から見つめています。 児玉さんの「BLOCK CITY」が捉えるのは、社会的な出来事が起きている“その瞬間”の都市です。人が集まったり、何かが起こったりすることで、普段とは違う風景が一時的に生まれる。都市は決して固定されたものではなく、人の行為によって刻々と姿を変えていきます。 一方、何さんの「Work Naming Has Yet to Succeed」が目を向けるのは、出来事が過ぎ去った“あと”。抗議活動や社会運動の名残、補修された跡、消された跡。そうしたものは時間が経つにつれて、少しずつ日常の風景に紛れ込んでいきます。 どちらも、いわば「都市に残ったもの」を見ている作品です。 ただ、その「残ったもの」が生まれる瞬間を見るのか、時間が経ったあとに残された痕跡を見るのか。その違いによって、同じ都市でもまったく違った姿が見えてきます。 普段歩いている街にも、もしかしたら、自分が気づいていないだけで、誰かの行為や出来事の記憶が積み重なっている。 そう考えると、いつもの街並みも少し違って見えてきます。 都市は、ただ建物や道路が並んでいる「場所」ではなく、無数の出来事や記憶が重なり、そのたびに書き換えられていくもの。 「Trace Layers」というタイトルの通り、目の前にある風景を一枚の写真として見るのではなく、その奥に積み重なった時間まで想像してみる。 そんな見方を教えてくれる展示でした。 (東京スクエアガーデンのアートギャラリー内に展示されている作品は、平日10:00〜19:00にご覧いただけます) 絶え間なく繋がり合うひとつの連続した世界の一部 東京ミッドタウン八重洲で展示されているのは、アメリカ出身のルーカス・フォグリアの『コンスタント・ブルーム』 作品に登場するのは、アフリカから中東、地中海を越えてヨーロッパへと渡るペインテッド・レディ(ヒメアカタテハ)です。フォグリアはその旅路を辿り、蝶と、道中で出会う人々や風景を撮影しました。 蝶を追っているはずなのに、見えてくるのは蝶だけではありません。そこには人間の暮らしがあり、国境があり、自然と社会がある。 「蝶と人間」「自然と社会」「生態系と政治的境界線」。一見すると別々に見えるものが、この作品の中ではひとつの長い旅の中につながっています。 「AとB」と並べてみることで、初めて見えてくるものがある。 『Constant Bloom』を見ながら、そんな「と」の可能性について考えていました。 内覧会はこちらで終了とのことでしたが、まだまだ見られていない会場がたくさんあるので、また改めてゆっくりと作品と向き合いたいと思います! 作品を読み解くヒントが目白押し 本日のオープニングイベントを皮切りに、毎週末、関連イベントがたくさん開催される予定です。 NPIの卒業生や、講師が登壇されるトークイベントもたくさんあり、撮影に来てくれたSHATOの学生さんと盛り上がりました。 TPR(TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH)座談会:都市と写真 卒業生:築山礁太 ポートフォリオレビューカフェ 卒業生:村越としや 未来の「写真」を育てるインキュベーションの場 昨年10月に開催された、写真を学べる17の美大・専門学校生による選抜ポートフォリオ展「T3 STUDENT PROJECT 2025」でグランプリを受賞した閻 玥琳(エン・ゲツリン)による作品展は、富士フォトギャラリーで開催中。 ■ご本人のインタビュー記事はこちら [clink url="https://picon.fun/photo/20261002/"] 『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』は10月26日(月)まで 《展覧会情報》 『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026』 会期:2026 年 10月3日(土)~26日(月) 開催エリア:東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内、屋外会場 入場:無料 HP:https://t3photo.tokyo/ 取材/PicoN!編集部 市村 撮影/日本写真芸術専門学校学生サークルSHATO 三留・山田 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
夢の中の「もう一人の自分」を、写真にする。T3 STUDENT PROJECT 2025 グランプリ受賞・閻 玥琳さん「絆/BOND」インタビュー
T3 STUDENT PROJECT 2025でグランプリを受賞した、日本写真芸術専門学校の閻 玥琳さん。 受賞作品「絆/BOND」の出発点にあったのは、何度も繰り返し見ていたという「夢」でした。 夢の中に現れるのは、現実の自分とは少し違う、自由に生きる女の子。その姿は、閻さん自身が「本当はこうなりたかった」と思っていた、もう一人の自分でもありました。 家族からの期待に応えたい気持ちと、自分自身の道を選びたい気持ち。その間で揺れる感情を、夢の世界と現実の世界を行き来しながら写真に置き換えていった「絆/BOND」。 今回は、作品に込めた思いだけでなく、夢のイメージをどのように写真へ変換したのか、撮影時の光や色、機材へのこだわり、そして写真を学ぶ中で見つけた「自分の写真」について、閻さんに聞きました。 01|「絆/BOND」は、どこから生まれたのか [caption id="attachment_30332" align="alignnone" width="750"] 受賞作品:「絆/BOND」©Yuelin Yan[/caption] 受賞作品「絆/BOND」(クリックすると、全作品を閲覧できます) ーまず、今回グランプリを受賞した「絆/BOND」は、どのような作品なのでしょうか? この作品で表現したかったことを教えてください。 「絆/BOND」は、私が何度も繰り返し見ていた夢をもとに制作した作品です。夢の中には、現実の自分よりも自由に生きている女の子が登場します。その女の子は、私が本当はこうなりたかったと思っていた「もう1人の自分」でした。作品では、夢と現実の間を行き来しながら、自分自身の内面や過去の経験と向き合うことを表現しています。また、アジア社会における伝統的な家族観についても考えました。家族との「絆」は、自分にとって大切なつながりである一方、ときには自分を縛るものにもなります。その矛盾した感情と向き合うことが、自分自身を癒やしていくことにもつながるのではないかと考えました。 ーこの作品は「繰り返し見る夢」が出発点になっていると伺いました。どのような夢だったのでしょうか? その夢を写真にしようと思ったきっかけも教えてください。 夢の中には、1⼈の⼥の子が繰り返し現れます。その⼥の子は現実の私よりも⾃由で、私が本当はなりたかった「もう1⼈の⾃分」のように感じました。私にとって夢は、時に現実から⼀時的に逃れ、⾃分の⼼を守り、癒やすことのできる場所でもあります。何度も同じような夢を⾒るうちに、それが⾃分の願いや葛藤と深くつながっていると気づき、作品として表現したいと思いました。 ー夢を見たときと、それを実際に写真として制作するときでは、感覚に違いがありましたか? 夢は、目が覚めると消えてしまいます。でも、夢の中で感じた感情は、目が覚めたあとも強く残っていました。写真なら、夢そのものを完全に再現することはできなくても、そのときに感じた曖昧な感情やイメージを、目に見える形にできる。そう考えて、夢の感覚を写真へ置き換えていきました。 ーステートメントで拝見しましたが、「自分の道を選びたい」という思いが、この作品の大きなテーマになっています。制作を始めた当時、ご自身の中でどのような思いがあったのでしょうか? 家族の期待に応えたいという気持ちがある一方で、自分自身の人生は、自分で選びたいという思いもありました。その二つの気持ちが、自分の中でぶつかっていた時期だったと思います。だからこそ、「絆」という言葉にも、単純に温かい意味だけではないものを感じていました。家族とのつながりは大切だけれど、そのつながりが自分を縛ることもある。その両方を含めて、「絆/BOND」というタイトルにしました。 02|写真だから表現できたこと ーこのテーマを「写真」で表現しようと思った理由は何ですか? 文章や映像など、ほかの表現ではなく写真だからこそ伝えられるものは何だと思いますか? 私は写真を、言葉ではうまく表現できない感情を伝えるための手段だと考えています。自分が社会や世界に対して感じていることを記録しながら、それを写真として表現することで、見た人にも何かを感じてもらえたらと思っています。今回の作品でも、夢の中で感じた感情を、写真という目に見える形にすることができました。 [caption id="attachment_30335" align="alignnone" width="750"] 受賞作品:「絆/BOND」©Yuelin Yan[/caption] ー作品には幻想的なイメージや印象的な色彩、身体を使った表現が登場します。撮影するとき、どのような「画」を頭の中に思い描いていますか? 夢の中で感じた不安や、「自由になりたい」という気持ちを、身体の動きや色、光で表現しています。夢を見たあとには、そのイメージを忘れないうちに絵に描くこともあります。その絵を参考にしながら、写真の構図や人物の動き、色などを考えていきます。 ー撮影の前にかなり具体的なイメージを作り込むタイプですか? それとも、撮影現場で生まれた偶然を大切にするタイプですか? 基本的には、撮影する前に「この作品では何をつくるのか」というイメージを決めています。まずロケーションを探し、構図や人物の位置、動きや表情、衣装、色、フラッシュを置く場所など、かなり細かく準備します。ただ、すべてを予定どおりにするわけではありません。撮影中に偶然生まれた表情や光が、結果的に作品に合うこともあるので、そうしたものも大切にしています。 ー撮影するとき、自分自身や被写体に対してどのようなことを意識していますか? 特に「身体」を使って感情を表現するときに大切にしていることがあれば教えてください。 写真を見る人に、まず夢の中の女の子に注目してもらいたいと思っています。そして、その女の子の身体の動きや色彩を通して、そこにある感情を感じ取ってもらえたらと思っています。特に人物を撮影するときには、感情を無理に演じてもらうのではなく、自然に表現してもらうことを意識しています。 ─色彩について、特にこだわっていることはありますか? この作品で、このような色を選んだ理由を教えてください。 夢の中にある「現実とは少し違う、不自然な感じ」を表現するために、強い色を使っています。色だけでなく、フラッシュの光も含めて、現実とは少し違う緊張感をつくることを意識しました。もともと、こうした少し暗いトーンや現実とは違う雰囲気の写真に惹かれるところもあり、自分の作品の中でも大切にしている要素です。 [caption id="attachment_30333" align="alignnone" width="750"] 受賞作品:「絆/BOND」©Yuelin Yan[/caption] ─機材やレンズ、撮影方法、プリントなど、技術的な部分でこだわったポイントがあれば教えてください。 使用したカメラはFUJIFILM GFX100Sで、レンズは35-70mmを使いました。ライティングにはポータブルストロボを使用しています。ただ、私は機材そのものに強くこだわっているわけではありません。一番大切にしているのは、最終的に写真としてどのような効果を出せるかということです。撮影時には、完成した写真の色や明るさまである程度イメージしながら、光をつくっています。色についても、後からPhotoshopでつくることだけに頼るのではなく、撮影時のフラッシュやカラーフィルターなどを使って、できるだけその場でイメージに近づけるようにしています。もちろん、撮影後には色や明るさを調整します。それでも、夢の中で感じた感情を失わないことだけは、妥協しないようにしています。 03|「自分の写真」を見つけるまで ─そもそも、閻さんが写真を始めたきっかけは何だったのでしょうか? 社会や世界に対して自分が感じていることを記録したいと思ったことが、写真を始めたきっかけです。言葉にするのが難しい感情も、写真なら表現できるのではないかと思いました。そして、自分が感じたことを写真にすることで、見た人とも何かを共有できたらと思っています。 ─写真を学び始めてから、「自分はこういう写真を撮りたい」と思えるようになった転機はありましたか? 最初は、モデルや雑誌などを撮影する商業写真に興味がありました。そこから、写真を作品として表現することにも興味を持つようになり、日本でフォトアートを学びたいと思うようになりました。大きな転機の一つになったのが、寺山修司の『田園に死す』を見たことです。 自分自身の経験や記憶も、作品として表現できるのだと気づきました。それまで自分の中にあった出来事を、単なる個人的な経験として終わらせるのではなく、作品にできる。その考え方が、自分の写真を考えるうえで大きかったと思います。 ─学校で写真を学ぶ中で、自分の写真に対する考え方が変わった瞬間はありましたか? 以前は、周りからどう評価されるかを気にしすぎていたと思います。でも、写真を学ぶ中で、自分自身の経験に正直になることが大切だと考えるようになりました。自分がなぜこの写真を撮るのか。その理由を考えることが、作品をつくるうえで大切だと気づきました。 ─先生や友人から言われた言葉で、今でも印象に残っているものはありますか? 特に印象に残っているのは、先生から「どうしてこの写真を撮ったの?」と聞かれることです。ただ「きれいだから」「好きだから」で終わらせるのではなく、なぜ自分はこの写真を撮りたいと思ったのか、自分が何に興味を持っているのかを考える。そうやって作品について考える方法を教えてもらいました。 ─影響を受けた写真家やアーティストはいますか? また、写真以外でも、映画・音楽・文学・日常の出来事など、作品づくりのインスピレーションになっているものがあれば教えてください。 普段からニュースやショート動画など、社会のさまざまな出来事を見ることもあります。本を読むことも好きで、図書館や本屋で気になる本を探しながら、自分が知らなかったことを知ったり、そこから作品について考えたりしています。写真だけを見るのではなく、日常の中でさまざまなものに触れることが、自分の作品のアイデアにつながっています。 04|グランプリ受賞と作品への反響 ─グランプリを受賞したと知った瞬間、最初にどのようなことを思いましたか? 最初は、信じられませんでした。自分の作品が選ばれたことに驚きましたし、同時に、とても嬉しかったです。自分が大切にしてつくった作品を認めてもらえたことが、とても嬉しかったです。 [caption id="attachment_30315" align="alignnone" width="750"] 「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2025」 T3 STUDENT PROJECT グランプリ受賞の様子[/caption] ─17校・104名の中から選ばれてのグランプリでした。他の学生の作品と並んだときに、「自分の作品のここが評価されたのかもしれない」と思うところはありますか? 自分では、作品の中にある感情を評価してもらえたのではないかと思っています。見た目の美しさだけではなく、写真の中にある自分の経験や、そこから生まれた感情が伝わったのだと思います。 ─受賞前と受賞後で、自分の写真に対する向き合い方は変わりましたか? 受賞したことで、自分が大切にしてきたことは間違っていなかったのだと感じることができました。一方で、受賞したからといって、写真をつくるときの考え方を大きく変えるつもりはありません。これからも、自分がなぜこの写真を撮るのかを考えながら制作していきたいです。 ─今回、自分の作品をたくさんの人に見てもらったことで、意外だった反応や印象に残った感想はありましたか? 作品を発表したときに、さまざまな人がそれぞれ違う受け取り方をしてくれたことが印象に残っています。自分にとっては家族や自分自身の経験をもとにした作品でも、見る人によって感じることは違う。それが写真作品の面白さだと思いました。また、プレゼンテーションの際に、写真家のRut Blees Luxemburgさんが優しく笑いかけてくれたことも印象に残っています。 ─「絆/BOND」を制作したことで、作品を作る前と今とで、「家族」や「自分の生き方」に対する考え方は変わりましたか? 日本に来てから、家族からの期待には、自分を縛るものだけではなく、愛情や心配も含まれているのだと気づくようになりました。もちろん、今でも複雑な気持ちはあります。でも、作品をつくる前よりも、家族との関係を少し違う角度から考えられるようになったと思います。「絆」というものは、ただ自分を縛るものではなく、支えてくれるものでもある。その両面を考えるようになりました。 [caption id="attachment_30336" align="alignnone" width="750"] 受賞作品:「絆/BOND」©Yuelin Yan[/caption] 05|「いい写真」とは何か ─閻さんにとって、「いい写真」とはどのような写真ですか? 「いい写真」に決まった定義はないと思っています。私にとっては、単純にきれいな写真ではなく、見た人の心に何かを残す写真です。写真を見たあとに、何かを感じたり、考えたりするきっかけになる。そんな写真を撮りたいと思っています。 ─写真を撮ることで、自分自身について新しく気づいたことはありますか? 写真を撮ることで、自分が普段は気づいていなかった感情に気づくことがあります。特に「絆/BOND」を制作して、自分が家族や自分自身についてどのようなことを感じていたのかを、改めて考えることができました。写真は、世界を写すだけではなく、自分自身を見つめ直すための方法でもあると思っています。 ─写真は、現実を記録するものでもあり、現実には存在しない世界をつくることもできます。閻さんにとって写真は、「現実を写すもの」と「自分の内面を写すもの」のどちらに近いですか? どちらもあると思います。現実に存在するものを撮影していても、そこに自分が何を感じたのか、何を伝えたいのかが必ず入ります。一方で、今回のように夢の中の世界をつくることもできます。だから私にとって写真は、現実を写すものでもあり、自分の内面を写すものでもあります。 06|なぜ日本写真芸術専門学校を選んだのか ここまで「絆/BOND」の制作背景や、閻さん自身の写真に対する考え方について聞いてきました。 ここからは、少し視点を変えて。なぜ日本で写真を学ぼうと思ったのか。そして、なぜ日本写真芸術専門学校を選んだのか。作品そのものだけでは見えてこない、「学ぶ場所を選んだ理由」について聞きました。 ─数ある写真学校の中から、日本写真芸術専門学校を選んだ理由は何だったのでしょうか? 日本で写真を学ぼうと思ったきっかけや、学校選びで決め手になったことがあれば教えてください。 日本写真芸術専門学校では、撮影の技術だけではなく、写真を作品として表現することも学べると思ったからです。また、先生との距離が近いことも魅力でした。技術と表現の両方を学びながら、自分の作品について先生と話し、考えられる環境だと思いました。 ─入学前、日本写真芸術専門学校にどのようなことを期待していましたか? 撮影技術だけではなく、作品の考え方や展示について、より深く学びたいと思っていました。自分が撮った写真をどう作品としてまとめるのか。そして、その作品を人にどう見せるのか。そうしたところまで学びたいと思っていました。 ─実際に入学してみて、率直にどのような感想を持ちましたか? 印象に残っている授業や出来事があれば教えてください。 実際に入学してみて、先生と近い距離で作品について話せることが印象に残っています。特に濱田先生や宇田川先生には、自分の作品について考えるうえで助けてもらいました。自分では気づいていなかったことを指摘してもらったり、作品について考えるきっかけをもらったりしています。 ─日本写真芸術専門学校で学んだことで、写真を見る目や、作品をつくるときの考え方はどのように変わりましたか? 以前よりも、写真の見た目だけではなく、その写真の後ろにある物語や考え方を見るようになりました。写真がきれいかどうかだけではなく、作者がなぜその写真を撮ったのか。どのような考えで作品をつくったのか。そういうところまで考えながら、写真を見るようになりました。そして、自分が作品をつくるときにも、見た目だけではなく、その作品を支える考え方や論理を意識するようになりました。 ─閻さんにとって、日本写真芸術専門学校はどのような場所ですか? 自分の写真について考え、成長することができる場所です。技術を学ぶだけではなく、自分が何を表現したいのかを考えることができる。そして、先生や周りの人と話しながら、自分の考えを深められる場所だと思っています。 07|これから、どんな写真を撮っていくのか 「絆/BOND」で描いたのは、家族とのつながり、自分自身の葛藤、そして「自分の道を選びたい」という思いでした。 では、その作品をつくり終え、グランプリを受賞した今。 閻さんがこれから選びたい「自分の道」とは、どのようなものなのでしょうか。 ─「絆/BOND」をひとつの区切りとして、これからどのような作品を撮ってみたいですか? これからは、人と人との関係、特に「視線の関係」をテーマにした作品をつくってみたいです。人が誰かを見るとき、そして誰かから見られるとき。その間にどのような関係が生まれるのかを、写真で表現してみたいと思っています。 ─今後、写真を通してどのようなことを伝えられる人になりたいですか? 自分の考えていることや感じていることを、写真を通して伝えられる人になりたいです。ただきれいな写真を撮るのではなく、見た人の中に何かを残せる作品をつくりたいと思っています。 ─今回の作品では「自分の道を選びたい」という思いが描かれていました。グランプリを受賞した今、閻さん自身がこれから「自分で選びたい道」はどのような道でしょうか? 私は、有名な写真家になりたいということを一番の目標にしているわけではありません。これからも、自分が楽しいと思える気持ちを大切にしながら作品をつくっていきたいです。自分の考えていることや、自分らしい表現を写真として残していけたら、それで十分だと思っています。 ─最後に、これから日本写真芸術専門学校で写真を学ぼうとしている人や、「自分らしい表現が見つからない」と悩んでいる人に、伝えたいことはありますか? 焦らなくてもいいと思います。 ゆっくりでいいので、自分が興味を持ったことを考えたり、本を読んだり、いろいろなものを見たりしてみてください。そうやって少しずつ考えていくことで、自分が進みたい方向が見えてくると思います。 自分らしい表現は、最初から見つかるものではないと思います。だから、焦らずに、自分のペースで探していってほしいです。 「なぜ、この写真を撮ったのか」を考え続ける [caption id="attachment_30334" align="alignnone" width="750"] 受賞作品:「絆/BOND」©Yuelin Yan[/caption] 「絆/BOND」は、夢から始まった作品です。夢の中に現れた「もう一人の自分」。家族への期待と、自分自身の人生を選びたいという思い。「絆」という言葉が持つ、つながりと束縛という二つの側面。それらを、色や光、身体の動きへと置き換えながら、一枚一枚の写真にしていきました。 けれど、今回のインタビューで見えてきたのは、作品の裏側にある制作技術だけではありません。 閻さんが写真を学ぶ中で繰り返し考えてきたのは、「自分はなぜ、この写真を撮るのか」という問いでした。 どんな機材を使うか。 どんな色にするか。 どんな光を当てるか。 そうした技術的な選択の先には、必ず「何を伝えたいのか」という考えがあります。 だからこそ、閻さんにとって写真は、ただ現実を記録するためのものではない。 自分の内側にある、まだ言葉になっていない感情を見つけ、それを誰かに手渡すためのものなのかもしれません。 グランプリという結果をひとつの区切りにしながらも、閻さんの写真はこれからも続いていきます。 次に向き合うのは、「視線」。 人が人を見るとき、そこにはどんな関係が生まれるのか。 次の作品では、どんな「もう一人の自分」が写し出されるのでしょうか。 閻さん、ありがとうございました。 『T3 STUDENT PROJECT 2025 Grand Prix 受賞作家展 絆/BOND』は10/26まで 《展覧会情報》 『T3 STUDENT PROJECT 2025 Grand Prix 受賞作家展 絆/BOND』 会期:2026.10.2 FRI - 10.8 THU 10時30分〜19時/土日祝:11時〜17時(最終日14時まで) 会場:富士フォトギャラリー銀座 アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分 会期:2026.10.3 SAT - 10.26 MON 10:00~20:00 会場:大丸東京店(1F JR 側デジタルサイネージ) アクセス:JR東京駅八重洲北口改札出てすぐ 入 場 料:無料 HP:T3 STUDENT PROJECT 2025 Grand Prix 受賞作家展 絆 BOND 取材/PicoN!編集部 阪田 撮影/PicoN!編集部 市村 ↓PicoN!アプリインストールはこちら
デザインミッケ!第2話「印刷大解剖!」
「印刷」って、よく見ると面白い。 スマートフォンやPCによって、本も読める、番組も見られる、インターネットもできる。画面を通じて楽しめるものが私たちの生活の多くの部分を占めています。 ところが、ひとたび買い物に出ると、そこは印刷物ばかりが並んでいます。 いつも何気なく手にとっている、商品パッケージ。そこには作り手たちの「印刷の工夫」が込められています。 今回の『デザインミッケ!』では、その商品パッケージに焦点を当てて、意外な面白さに迫っていきます。 最後まで楽しんで頂けたら幸いです! 第2話 「印刷大解剖!」 ミッケル みなさんこんにちは!『デザインミッケ!』のアイドル、“ミッケル”じゃ!そしてこちらが相棒の.. シン どうも。デザイナーのヤスムラシンです。 ミッケル な...なんじゃ!?!?シンが、か、かがやいておるっ・・! シン 今回は「印刷」がテーマということで、印刷の技術をイメージして光ってみました。 ミッケル ワシも輝きたいぞっ・・・!その「印刷」の技術とやら、教えてくれんかの!! シン いいですよ。 そうですね、とりあえずスーパーにいきますか。 印刷その1:透明+白印刷 シン さて、スーパーにやってきました。 ミッケル おお、これは昔よく食べてたぞい。 シン このパッケージ、よくみると不思議だと思いませんか? 中身が透けてる部分もあるけど、中身がみえない部分もある。 ミッケル ムムッ? たしかに、バームロールが見えてる部分は少ししかないのう。 透明じゃない素材とくっつけてるのかの? シン おしいですね。これは「もともと全体が透明な素材」なんですが、「部分的に透明じゃなくなる」印刷をしているんです。 ミッケル なんじゃと!!「透明じゃなくなる」なんて...さては、魔術じゃな!? シン 魔術・・・ではありません。意外とシンプルで、これは「白」を印刷していて、その上にカラーの印刷をしているようですね。 ミッケル ホウ・・? シン 透明な素材に、まず白インキで“下地”を刷るんです。下が透けない、白い面を作るために。逆に白を刷らなかったところは、透明なまま中身が見えます。いわゆる“透明窓”ですね。 ミッケル ほほう~。白ってそんなパワーもあるんじゃのう。ちなみに、インキって、なんじゃ? シン 「インク」のほうが馴染み深いですよね。ペンやプリンターだと「インク」ですが、印刷の現場では、昔から「インキ」なのだそうです。 ミッケル 「インク」なら分かるぞい!むかし、アクリルで白の絵の具を机に塗ってたら、木目が見えなくなったことがあったのう...(遠い目) シン そりゃ随分な、いたずらっこですね...。でも白インキも、まさにその感じです! 印刷その2:アルミ地+白印刷 ミッケル 魔術も知れたところで、そろそろワシも輝きたいぞい! シン あっ、そうでしたね。輝きたいお客様には、こちらなどいかがでしょう。 ミッケル ポテチではないか。ギラギラと光を反射してるのう! シン そうなんです。こちらは、先ほどの「白インキ」を使って「光ってる場所と光ってない場所」をつくってます。 ミッケル なぬ!言われてみれば、「のりしお」とか「ポテトチップス」の文字のところは、ギラギラしてないのう。 シン パッケージの素材がアルミで、もともと光をよく反射するので、光っていないところには「白インキ」が印刷されています。 シン おそらく、しっかり見せたいところは「白」を印刷して、キラッとさせたいところは「白」を印刷せずに光らせているのかなと思います。 ミッケル おお!!ワシもアルミだったら、輝けるのじゃが...もともと光ってないとダメそうじゃのう。 シン (しかし、この「のりしお」...上部の黄色いギザギザ部分、白をうっすら引いているような...いや、どうだろう...) ミッケル オヤ、なにか考え込んでしまったようじゃ...次へ行くぞい!! 印刷その3:箔押し シン おっと。すみません、考察の沼にハマっていました。次はそうだなぁ...あ!これ、いいですね。 ミッケル おいしそうなチョコじゃの!しかも「Ghana」と書いてあるところがキラッと光っとる! シン これは「箔押し」がされていますね。 ミッケル 「ハクオシ」...?グループ全体を応援するやつじゃな! シン それは「箱推し」。箔押しは、金や銀のキラキラした薄い「箔」を、熱い金属でぎゅっと押しつけて貼りつける加工なんです。 ミッケル ほえ~~。キラキラのシールを貼るようなもんかの? シン 近いですね。シールは貼ったところが厚くなりますが、「箔押し」をしたところは触ってみると、ちょっとへこんでるんですよ。 ミッケル ほんとじゃ!!この触り心地、クセになるのう... シン (おお...印刷の沼に入りつつあるぞ...) ミッケル 決めた!ワシは「箔押し」で輝きたいぞい!! シン お目が高い!ただ、箔押しはけっこう予算もかかります。まず、どんな形に箔押しをするかの「型」代で、だいたいこれくらいの金額からで... ミッケル ムムッ!!!!!!! シン さらに、ミッケルの大きさで加工をすると、このくらいの金額に... ミッケル なんじゃとッ!!!!!!! ミッケル (パリン!パリン!!) シン 驚きのあまり、割れちゃいましたね... ミッケル う、うう...型代だけでも、なんとかならんかの... シン う~ん、型がないと押せませんからね...ちなみに先ほどの「Ghana」では、2種類の味のそれぞれ同じ場所・同じ大きさの箔押しだったので、ひょっとしたら「型」が同じで済むようになっている可能性もあります。 シン たまたま、どちらも期間限定で並んでいたので、ひょっとしたらの予想ですが... ミッケル それより、ワシの輝ける方法は他にないかのう... 印刷その4:金印刷 シン う~ん、そうですねぇ。おっ!これなんてどうでしょう! ミッケル ハリボーじゃの!よく知ってるぞい。これは美味しいんじゃ。 シン 見てください、HARIBOと書いてある周りのゴールドの部分。ここも金色に光って、リッチ感を出しています。 ミッケル たしかに!箔押しと比べると控えめじゃが、輝いておる...!これも「アルミ」素材なのかの?でも、中身も見えているし、透明のはずじゃが... シン そうなんです。これは最初に見た「透明の素材に白印刷+カラー印刷」のほかに「金インキ」を使っていると思われます。 ミッケル 金インキ...!これならワシも、輝ける予感じゃ!!これはどんな「インキ」なんじゃ? シン そうですね...これは「特色」インキの一種です。まず、このパッケージはおそらく「CMYK」という4色を使ってフルカラーが再現されています。家庭用のプリンターも、インクは4種類の物が多いですよね。 ミッケル そういえば、うちのプリンターも、インクは4種類じゃった気がするのう。その4種類だけで、なんでも印刷できるのかの? シン 「CMYK」で相当な幅の色を表現できますが、どんな色でも、というわけにはいきません。「蛍光色」だったり、今回の「金」は表現ができず「特色」が使われます。 ミッケル 特別感があってカッコイイのう!!! シン そうでしょう、そうでしょう。さらに、「CMYK」のカラー印刷は、じつは毎回同じ色を出すのがすごく難しいんですが、「特色」を使えば、そのブレも起きにくくなったり... シン あっ!! ミッケル(金) ついにやったぞい...すてきなデザイン、ミッケじゃ!! シン (全身、真っ金金になってしまった...) シン いろんな印刷技法を知って、表現の幅が広がったようですね! ミッケル(金) (しかし、全身が金なのは、まぶしすぎたのう...みんなは、やりすぎ注意じゃぞ!!) 第2話「印刷大解剖」、いかがでしたでしょうか。 お店の棚にならぶ商品たちは、きっと多くが、あの手この手で「あなた」の目に留まるための工夫をしています。 店先で出会った「新商品」が気になって、ふと手にとった時。ひょっとしたらそこには、デザインの工夫のほかに「印刷」の工夫が隠れているかもしれません! 今回紹介した技法も、きっと街中に溢れていると思います。よかったら、手元の印刷物をみてみてくださいね。 次の記事もお楽しみに! (おわり) 執筆/ヤスムラシン ↓PicoN!アプリインストールはこちら
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